春日井市
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2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2021年度)
財政力
財政力指数の分析欄
納税義務者の増加による個人市民税の増加や、新築家屋の増加により固定資産税の増額があったものの、保育サービスの充実による社会福祉費の増加や高齢者保健福祉費の増加等により、前年度から0.02減少し、0.96となった。今後も、社会保障関係費を始め、施設の老朽化等による更新費用の増加が見込まれるため、企業誘致等による歳入の確保に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
生活介護や就労移行支援等の利用の増加による障がい者福祉サービス等の扶助費の増加などにより経常経費充当一般財源等が約16.8億円増加したものの、地方交付税の増加や地方消費税交付金の増加などにより、経常一般財源等が約32.6億円増加したため、前年度と比較して4.1%減少した。今後も障がい者福祉費などの扶助費や、公共施設の老朽化等による施設管理費等の物件費の増加が見込まれるため、実施する事業の経費削減等について十分な精査などを行い、経費削減に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体と比較して、人口1人あたりの金額が下回っている主な要因は、人件費である。これは類似団体と比較して、人口1,000人あたりの職員数が少ないためである。前年度と比較して、人件費は増加しており、フルタイムの会計年度任用職員の増加などが要因となっている。今後も、定年延長等の国の動向を注視しつつ、適正な人員配置に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
当市の給料表は国家公務員の給料表と同様である。このため、ラスパイレス指数が国と相違する主な要因は、職員構成の相違の影響が大きいことから、職員の採用退職等の異動により毎年増減しているところ、今年度は前年度を下回る結果となった。今後も国や近隣自治体、民間企業等の状況を踏まえ、適正な給与水準となるよう努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
ワクチン接種をはじめとする新型コロナウイルス感染症に係る各種対策の実施、増大する保育需要への対応、都市基盤整備や公共施設マネジメント計画の推進に必要な人員を確保した結果、職員数は昨年度を上回る結果となった。引き続き行政サービスの提供に必要な人員体制はしっかりと確保しつつ、デジタル技術の活用による業務効率化の推進、外部委託や会計年度任用職員の活用等を通じて、職員数の適正化に努めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
今年度は前年度と比較して0.1%増加した。土地開発公社経営健全化事業や橋りょう耐震改修事業に係る地方債の償還が開始したことにより、地方債元利償還金が0.5億円増加したためである。今後も元利償還金の額については増加する見込みであるため、計画的な借入を行うことにより、健全な財政運営に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
人口急増が始まった昭和40年代半ばからの都市環境整備に多額の地方債を活用したことにより類似団体平均を上回っている。数値を高める主な要因としては、地方債残高及び土地開発公社負債額による影響が大きい。今年度は前年度と比較して7.3%減少している。減少の主な要因は土地開発公社負債額が、経営健全化計画に基づき保有地の売却を進めたことにより、約10.9億円減少したためである。今後も、地方債の計画的な運用に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は、フルタイムの会計年度任用職員の増加などにより充当一般財源が約2.2億円増加したものの、経常的収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると1.3%減少した。今後は、定年延長等の国の動向と市への影響を考慮しつつ、適正な人員配置を実施し、人件費の適正化に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、小中学校GIGAスクール構想に係る児童生徒一人一台端末の整備したことなどにより充当一般財源が約4.6億円増加したものの、経常収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると0.5%減少となった。人件費単価の増加に伴う委託料等の増加により、物件費は増加傾向にあるため、事業の見直し等による経費の削減に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は、令和2年度の新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えが緩和傾向にあったことにより各種医療費が増加したこと等のため、充当一般財源が約5.5億円増加したものの、経常的収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると0.3%減少した。障がい者福祉費や老人福祉費は増加傾向であり、今後も扶助費は増加する見込みであるため、事業の見直し等による経費の削減に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、介護保険事業における被保険者の増加に伴う介護サービス給付費の増加や、後期高齢者医療事業における後期高齢者数の増加に伴う医療給付費負担金の増加などにより、繰出金において充当一般財源が約1.9億円増加しているものの、経常的収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると0.4%減少した。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、ほぼ同額で推移しているものの、経常的収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると0.7%減少した。今後も補助金等の見直し、廃止による経費の削減に努める。
公債費
公債費の分析欄
公債費の経常経費充当一般財源等は、土地開発公社経営健全化事業や橋りょう耐震改修事業に係る地方債の償還が開始したことにより充当一般財源が約0.5億円増加したものの、経常収入において地方交付税等の増加が大きかったため、前年度と比較すると0.9%減少となった。今後は、公共施設の老朽化対策として、大規模修繕や建替えが続くことにより公債費の増加が見込まれるが、計画的な借入を行い、安定した財政運営に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率は、前年度と比較すると3.2%減少した。小中学校GIGAスクール構想による児童生徒一人一台端末の整備に係る物件費の増加をはじめ、扶助費、人件費などの経常経費充当一般財源は約16.3億円増加したものの、経常的収入において地方交付税等の増加が大きかったため、大幅に減少することとなった。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
目的別歳出の分析欄
総務費は、住民一人当たり34,089円となっており、前年度と比較して大幅に減少している。減少した要因は、令和2年度に実施した特別定額給付金の支給である。民生費は、住民一人当たり170,258円となっており、類似団体と比較すると低い水準となっているが、前年度と比較して増加している。増加した要因は、障がい者福祉サービスの利用者増加により障がい者福祉費が増加したことや新型コロナウイルス感染症対策として非課税世帯や子育て世帯への給付金等を実施したことによるものである。労働費は、住民一人当たり4,393円となっており、令和2年度、令和3年度連続して増加している。増加した要因は、勤労福祉会館大規模改修工事によるものである。土木費は、住民一人当たり34,577円となっており、前年度と比較して減少している。減少した要因は、公共下水道事業において下水道料金の改定を実施したことによる繰出金の減少や熊野桜佐地区雨水1号調整池整備事業の完了による事業費の減少があったためである。教育費は、住民一人当たり48,463円となっており、前年度と比較して増加している。増加した要因は、朝宮公園の第2期整備や、東部調理場の新調理棟整備を開始したことによるものである。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)
性質別歳出の分析欄
補助費等は、住民一人当たり26,319円となっており、前年度と比較すると大きく減少している。これは、令和2年度に実施した特別定額給付金等の影響である。また、類似団体と比較すると低い水準となっているのは、クリーンセンター、衛生プラントなどのごみ処理施設等を市単独で有しており、一部事務組合に対する負担金が少ないためである。一方で、ごみ処理施設等を市単独で保有していることから、維持補修費は住民一人当たり7,482円となっており、類似団体と比較すると高い水準となっている。扶助費は、例年増加傾向にあり、前年度と比較すると大きく増加している。これは、令和3年度にコロナ対策として実施した非課税世帯や子育て世帯への臨時特別給付金等の影響である。普通建設事業費(うち更新整備)は、前年度と比較すると増加し、住民一人当たり26,831円となっている。これは、朝宮公園整備、勤労福祉会館大規模改修工事等の実施が要因となっている。今後、施設の維持管理や更新費用等の物件費や普通建設事業費、障がい者福祉や高齢者福祉等の扶助費は、増加が見込まれているため、国県補助金の活用や単独事業の見直しによる事業の廃止・縮小など財源確保に努めていく。
実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)
分析欄財政調整基金については、新型コロナウイルス感染症の影響により地方税は減少したものの、地方消費税交付金の増額や新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金創設等による各種交付金が増加したことから取り崩しを実施せず、令和2年度決算剰余金を財源とし0.3億円積立てたため、令和3年度末残高は約99.8億円となり、前年度から増加している。実質収支比率については、令和2年度において決算状況を見て財源不足を補うために必要最小限の基金取り崩しを行ったこともあり、1.5%増加した。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)
分析欄水道事業については、建設改良費の減少などにより現金・預金が増加したことにより黒字額が増加している。病院事業については、令和2年度新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えにより減少していた患者数が、回復傾向にあったことなどから、黒字額が増加することとなった。一般会計については、決算状況を見て財源不足を補うために必要最小限の財政調整基金の取り崩しを行った令和2年度に比べ、令和3年度は、地方消費税交付金の増額や新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金創設等による各種交付金が増加したことなどから黒字額が増加することとなった。
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実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄3か年平均でみると前年度と比較して0.1%増加した。これは、土地開発公社経営健全化事業や橋りょう耐震改修事業に係る地方債の償還が開始したことにより、地方債元利償還金が4.4億円増加したためである。今後も元利償還金の額については増加する見込みであるため、計画的な借入を行うことにより、健全な財政運営に努める。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債は利用していない。
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将来負担比率(分子)の構造(2021年度)
分析欄将来負担比率は前年度と比較して、7.3%減少した。これは、公共下水道事業会計の地方債の現在高が減少(約13.4億円)したことや、土地開発公社の経営健全化による負債額が減少(約10.1億円)したこと及び充当可能基金のうち公共施設等整備基金が20.0億円増加したためである。今後も、地方債の計画的な運用に努める。
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基金残高に係る経年分析(2021年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)文化スポーツ施設整備基金が令和3年度~4年度の継続事業である朝宮公園第2期整備のために約0.4億円取り崩したため減少したものの、公共施設等整備基金について、当初予定していた5億円に加え、決算状況を踏まえて15億円増額して積立を行い、合わせて20億円増加したことなどにより、基金全体としては約18.6億円増加した。(今後の方針)財政調整基金については、標準財政規模の1割程度を確保し、維持することとし、今後は積増しを積極的に進めるのではなく、公共施設などの老朽化により今後増加が見込まれる維持管理費や更新費用を確保するために令和2年4月1日に設置した公共施設等整備基金への積立てを進める。また、その他の基金については、設置目的、運用状況や充当事業を見直し、有効活用していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)新型コロナウイルス感染症の影響により地方税は減少したものの、地方消費税交付金の増額や新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金創設等による各種交付金が増加したことから取り崩しを実施せず、令和2年度決算剰余金を財源とし0.3億円積立てたため、令和3年度末残高は約99.8億円となり、前年度から微増となった。(今後の方針)標準財政規模の1割程度の残高を確保し、年度間の財政負担の平準化と景気変動リスクに対応するための財源としていく。
減債基金
減債基金
(増減理由)平成29年度末に廃止した松河戸土地区画整理事業特別会計から引き継いだ地方債の元利償還額を取り崩したため減少した。(今後の方針)平成29年度末に廃止した松河戸土地区画整理事業特別会計の地方債の元利償還を取り崩していたが、令和3年度に終了した。今後については、公共施設の老朽化等に伴う建設事業の増加も見込まれるため、公共施設整備基金への統合も含め、基金のあり方を検討していく。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)文化スポーツ施設整備基金:文化施設及びスポーツ施設の整備に要する費用に充当する。まちづくり寄附基金:子育て環境の整備等の良好なまちづくりのため寄せられた寄附金を、寄附者の意向に沿った事業に充当する。緑化振興基金:緑あふれる美しいまちづくりを推進するための緑化啓発等に充当する。(増減理由)公共施設等整備基金:当初予定していた5億円に加え、決算状況を踏まえて15億円増額して積立を行ったため大幅に増加した。文化スポーツ施設整備基金:令和3年度~4年度の継続事業である朝宮公園第2期整備のために約0.4億円取り崩したため減少した。まちづくり寄附基金:令和2年に比べ令和3年のふるさと納税の寄附金が減少したことにより、基金残高も約0.9億円減少した。(今後の方針)公共施設等整備基金:公共施設などの老朽化により、今後増加が見込まれる維持管理費や更新費用を確保するために積立てを進め、適切な時期に取崩しを行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
1960年代~80年代にかけた急激な人口増加等に伴い、積極的な施設整備を推進してきたが、こうした施設の老朽化が進行しているため、高い水準にある。今後、施設の維持管理や更新等については、令和元年度に策定した公共施設個別施設計画に基づき、計画的に実施し、比率の改善に努めていく。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
下水道事業会計や水道事業会計の地方債現在高が減少していることや、経営健全化計画に基づき保有地の売却を進めてきたことにより土地開発公社の負債が減少したことにより、債務償還比率は令和2年度と比較して減少したと考えられる。今後公共施設個別計画に基づく維持管理や更新の実施に伴い、市債の発行の増加や基金の取崩しを行うことが予想されるが、市債と基金の残高に注視しつつ、債務償還比率が増加しないよう、取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
いずれも類似団体より高い水準にあるが、下水道事業会計や水道事業会計の地方債現在高の減少や、土地開発公社の負債の減少により、将来負担比率については、令和2年度と比較し7.3%の減少となっている。有形固定資産減価償却率は増加傾向となっているが、令和元年度末に策定した公共施設個別施設計画に基づき、計画的に維持管理や更新等を実施することにより、比率の改善に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率、将来負担比率については、類似団体と比較して高い状況となっている。これは、人口急増が始まった昭和40年代半ばからの都市環境整備に多額の地方債を活用したことにより、一般会計の地方債残高、公共下水道事業特別会計の地方債残高、土地開発公社への負担額等が多くなっているためである。しかし、土地開発公社の経営健全化等を進めてきたことにより、将来負担比率は減少してきており、今後も引き続き土地開発公社の経営健全化に努める必要がある。実質公債費比率については、過去に実施した、橋りょう耐震等改良事業、衛生プラント基幹的設備改良事業で借り入れを行った元金の償還開始等に伴い、令和3年度も増加したため、地方債の計画的な借入を行うことにより、公債費の適正化に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設類型は、学校施設と公民館、橋りょうである。学校施設については建築後30年を経過した建物が54校中51校を占めるため、公共施設個別施設計画に基づき毎年度一定数の学校について大規模改修をしていく予定である。また、公民館についても、計画に基づき大規模改修及び他施設との機能統合や移転など施設のあり方を検討していく。橋りょうについては、引き続き平成24年度に策定した長寿命化計画に基づき改修工事を計画的に推進して、改善に努めていく。今後は、各計画に基づき改修等を推進することで指標の改善に努めていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設類型は福祉施設、一般廃棄物処理施設、消防施設である。これまで、福祉施設については、施設を民間へ移行するなど規模の適正化に努めているが、今後も引き続き、民間事業者の動向等を注視しながら施設のあり方を検討していく。消防施設については公共施設個別施設計画に基づき、令和3年度から消防署の移転工事に着手したため、有形固定資産減価償却率は減少していく予定である。その他の施設についても各計画に基づき改修等を推進することで指標の改善に努めていく。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額については令和2年度と比較し5,919百万円増加となった。インフラ資産においては、道路舗装や公園遊具をはじめとした社会基盤整備における資産の取得額が減価償却による資産の減少を下回り4,143百万円減少したものの、事業用資産は、朝宮公園総合管理棟整備、勤労福祉会館大規模改修工事などによる資産の増加が減価償却による資産の減少を上回り6,678百万円増加したほか、公共施設等整備基金に2,000百万円積み立てたことにより、投資その他の資産が増加したためである。負債総額については、令和2年度と比較し344百万円増加となった。これは、朝宮公園整備などの建設事業の増加に伴い、地方債が1,425百万円増加したためである。
2.行政コストの状況
一般会計等における純経常行政コストは97,257百万円となり、前年度比24,538百万円の減少となった。これは、主に令和2年度に実施された特別定額給付金の給付によるものである。移転費用は、高齢化の進行等により社会保障給付が1,091百万円増加したものの、特別定額給付金の終了などにより補助金等が27,009百万円減少し、合計で51,901百万円となった。業務費用の中では、物件費や減価償却費などの物件費等が31,921百万円、次いで職員給与費などの人件費が19,437百万円となっており、合計で52,273百万円である。社会保障給付に係る費用については、今後も増加していくことが見込まれるため、支援内容の質を確保する中で給付費の適正化を推進し、経費の抑制に努める。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等や国庫補助金等の財源(103,132百万円)が純行政コスト(96,027百万円)を上回ったことから本年度差額は7,105百万円となり、純資産残高は330,138百万円となった。財源のうち税収等については、国の補正予算などに伴う地方交付税の増加や、地方消費税交付金の増加などにより、2,937百万円増加している。今後も、持続的な財政運営のため、様々な収入確保策を講じていく。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は11,657百万円となったものの、投資活動収支については、勤労福祉会館大規模改修工事などにより12,358百万円となった。また、財務活動収支は朝宮公園整備などの実施に伴い地方債発行収入が増加したため、1,391百万円(前年度比1,404百万円増加)となっており、本年度末資金残高は1,239百万円となった。財務活動収支については、今後も地方債の償還額の増加傾向が見込まれることから、マイナス傾向で推移することが考えられる。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
いずれの指標についても、類似団体平均値と同程度となっている。ただし、資産のうち道路等の敷地については、取得価額が不明なものがあるため、備忘価格1円で評価をしているものが存在する。有形固定資産減価償却率については、年々増加しており、将来の公共施設の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、令和元年度に策定した公共施設個別施設計画に基づき適切な維持補修・管理に努めていく。
2.資産と負債の比率
いずれの指標についても、類似団体平均値と同程度となっている。また、純資産比率については、前年度と比較し0.2%増加しており、現世代が自らの負担によって将来世代も利用可能な資源を蓄積している。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストについては、類似団体平均値を下回っている。退職者補充を基調とする計画的な新規職員採用と、技術・経験の継承を図る再任用制度の活用を通じ、市全体の職員数の適正化に取り組んでいることなどが要因として推測される。今後は、老朽化に伴う施設の維持補修費等が増加することが見込まれるため、類似団体の動向に左右されるが平均値を上回ることも考えられる。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額については、前年度から増加したものの、類似団体平均値を下回ることとなった。負債合計が増加した理由は、土地開発公社の経営健全化に伴い損失補償引当金が減少したものの、朝宮公園整備などの実施に伴い、地方債が増加したためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率については、昨年度から上昇し、類似団体平均も上回っている。これは、経常費用については、特別定額給付金の終了により大きく減少した一方、経常収益については、新型コロナウイルスの影響は緩和したものの、依然として施設使用料などが低調であったためである。今後も類似団体と比較しながら受益者負担の水準の適正化に努めていく。
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