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類似団体と同水準であるが、景気低迷に伴う市町村民税の減等により平成20年度をピークに減少している。今後も引き続き、行財政改革により歳出の削減に努めるとともに歳入の確保に努め、財政基盤を強化していく。
経常収支比率は、分子となる経常事業に充当する一般財源が定員適正化計画による職員数の減などにより15億円削減したものの扶助費10億、補助費等15億円の増加により総額では14億円の増。一方分母となる経常一般財源は交付税・臨時財政対策債が20億円増したことにより経常一般財源が総額で20億円増加し、結果指標は前年対比で良化した。本市の状況は類似団体を下回るものの、87.7と硬直化している。このため、市税等の増収に努めるとともに、経常経費の圧縮に努め、財政基盤の強化に努めていく。
定員適正化計画の着実な推進により、人口1人当たり人件費が57,486円と前年対比で1,246円の削減を実現した。人口1人当たり人件費・物件費等決算額については、類似団体平均を下回っている。今後も定員適正化計画を着実に実施し人件費を削減するとともに、行政の効率化を進め物件費についても削減に努めていく。
平成18年度から平成22年度までの5年間を計画期間とした定員適正化計画において、合併前(平成16年4月1日現在)の総職員数6,499人の10%、650人の削減を目標に、事務事業の簡素化・集約化やアウトソーシングの積極的な活用などに取り組んできた結果、計画を24人上回る674人の削減を達成した。現在は平成23年4月1日から平成27年4月1日までの5年間を計画期間とした新たな定員適正化計画に基づき、全部局で314人、市民の安心・安全に係わる消防局を除き402人の削減を目指して事務事業の見直し等を進めており、平成23年度においては、76人の削減を行った。
高金利債の償還終了などが主な要因となり、平成22年度に比べ0.5ポイント改善しており、類似団体に比べわずかに良好な状態である。本市は、中期財政計画において平成26年度末で総市債残高5,000億円未満という目標を達成するため、元金ベースでのプライマリーバランスを黒字とするよう財政運営を進めている。
平成19年度以降、将来負担比率の分子は減少しており、着実に将来負担比率が改善している。主な増減理由は、繰入の適正化を図ることによる公営企業等への繰越見込額の減、平成25年度末の土地開発公社解散に伴う土地買戻しによる設立法人の負債額等負担見込額の減などである。本市は、中期財政計画において平成26年度末で総市債残高5,000億円未満という目標を達成するため、元金ベースでのプライマリーバランスを黒字とするよう財政運営を進めており、その成果と考えている。
定員適正化計画を着実に実施したことにより経常人件費について前年より1.1ポイント削減した。類似団体を下回る水準であり、今後も定員適正化計画を着実に実施し人件費の削減に努める。
本市は平成17年度に12市町村の合併を行い類似団体で最も広い市域を有する。そのため管理する施設も多く、物件費に係る経常収支比率が類似団体の平均を上回っている。今後は、指標の分母となる税等の経常一般財源の増加に努めるとともに、今後施設の廃止等の資産経営の合理化を推進する
扶助費の中で大きな割合を占める生活保護扶助費が低いため、他の類似団体と比較し扶助費に係る経常収支比率が下回っているものの、子ども手当制度改正や、景気低迷による生活保護扶助費の急増により、経常一般財源の扶助費分が前年度対比で11億円増加するなど指標が悪化した。景気低迷や高齢化により今後も増加が予想される。
本市は平成17年度に、過疎地域を含む12市町村の合併を行い類似団体で最も広い市域を要し、簡易水道、農業集落排水など単独では収支が取り難いため繰出金を要する事業を実施しているため、その他に係る経常収支比率が類似団体の平均を上回っている。今後、指標の分母となる税等の経常一般財源の増加に努めるとともに、事業経営の適正化をさらに進め繰出金等のその他経費の圧縮に努める。
団体運営費補助の廃止など補助金について継続して見直しを進めており、その成果により補助費等に係る経常収支比率が類似団体を大きく下回っている。引き続き見直しを進める。
中期財政計画において平成26年度末総市債残高5,000億円未満という目標を定め、起債を抑制し市債残高の削減に努めた結果、公債費に係る経常収支比率は類似団体を下回る。今後も、規律ある財政運営に努める。
公債費以外の経常収支比率は類似団体平均を下回るものの、扶助費の増加等により5年前と比較し1.0%上昇している。今後も扶助費の増加は見込まれることから、更なる経常経費の圧縮、税等の歳入確保に努める。
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