収益等の状況について
令和元年度は、10月にあった台風19号や空振情報によるキャンセルが多く、例年より早く小屋閉めをしました。そのため、経常収支比率は類似施設平均値を下回るとともに、当該値も100%未満となり、売上高GDP比率およびEBITDAについては、マイナス値となりました。定員稼働率は、平成28年度から減少傾向にあります。御嶽山噴火の影響もあり、焼岳(活火山)頂上付近の山小屋ということで、空振情報から利用者が減少傾向にあることで収益も減少しています。
資産等の状況について
⑨施設の資産価値について、正しくは1,416,138千円となります。施設の老朽化が進んでおり、防災面も含め改築整備を検討しています。
利用の状況について
焼岳小屋の主な利用者は、登山者になります。近年は、空振情報等による影響により、利用者が減少しています。
全体総括
焼岳小屋は、活火山である焼岳山域で唯一の山小屋であり、災害時の避難所としての役割を担っている施設です。施設の老朽化が進んでおり、防災面にも配慮した改築整備を実施する予定でしたが、工事入札が不調であったことから整備計画の見直しを進めています。収益面は、立地場所や自然条件に左右される部分が大きく、また、現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、宿泊定員の制限をしていることからも増収が難しい状況です。災害時の避難場所という役割を担っているため、施設の在り方についても検討していく必要があります。