経営の健全性・効率性について
収益的収支比率については、下水道使用料収入の減のため前年度より下がったが、支払督促を実施するなど回収に努め、5ヶ年平均では100%を超えております。また、経費回収率については、100%を超えており、経営の健全性は保たれています。当市の公共下水道事業は、千葉ニュータウン事業により整備されたことから水洗化率は類似団体の平均値より大きく上回り、企業債残高対事業規模比率は、類似団体の平均値より大きく下回っている状況です。汚水処理原価は、印旛沼・手賀沼流域による広域処理のため、類似団体の平均値より低く抑えることができています。
老朽化の状況について
40年を経過した管渠の割合は、全体の18.5%、30年を経過した管渠の割合は、全体の42.6%となっております。なお、老朽化している管渠については、ストックマネジメントの手法を用いて、リスク評価などによる優先順位を付けながら点検・調整を行い、管渠の更新を進めていく必要があります。
全体総括
当市の公共下水道事業は、千葉ニュータウン事業により整備され、施設等の初期投資が低く抑えられたことから経営の健全性は保たれています。また、更なる健全な経営を行うため平成32年度を目標に公営企業会計を適用いたします。長期的には、施設の老朽化に伴い、維持管理費の増大が見込まれることから、ストックマネジメントの手法を用いて適正に維持管理し耐用年数の延長を図るとともに、施設整備の更新に取り組む必要があります。