経営の健全性・効率性について
宮代町の農業集落排水事業は、類似団体と比較すると、「経費回収率」や「水洗化率」などの経営の効率性に関する経営指標は平均値を上回っている一方で、財政状態の健全性に関する「収益的収支比率」が80%程度で推移しおり、一般会計からの繰入金等に依存している状況にあります。このようなことから、今後も引き続き、経営改善に努める必要があります。
老朽化の状況について
宮代町の農業集落排水施設は、設置後の経過年数が処理場が約10年、管きょについては約15年と比較的新しい状態にありますが、処理場については、5年から10年後に大規模な改修が見込まれます。
全体総括
宮代町の農業集落排水事業は、平成17年度に整備が完了し、施設の維持管理が主たる事業となっております。今後においては、経営の面では使用料収入の増加は見込めず、汚水処理費の削減も厳しいものと考えられます。処理場等の施設については、老朽化対策も必要となってくることから、ストックマネジメント計画などを策定し、計画的に施設の更新を図っていくことと共に、公共下水道に転換する方法も検討する必要があります。