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人口の減少(平成22年国調12,743人、平成17国調比-10.2%)や全国平均を上回る高齢化率(平成22年国調33.0%)、それらに伴う就業人口の減(平成17国調比-10.3%)、町の基幹産業である第一次産業の低迷等により、財政基盤が弱く、類似団体平均を0.07ポイント下回っている。退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減など歳出の見直しに取り組むとともに、町税の徴収対策の強化など歳入の確保を図るなど財政基盤の強化に取り組む。
本町の経常収支比率は、86.4%と類似団体平均を3.8ポイント上回っている。経常収支比率の中で最も大きな割合を占める人件費は、町村合併以降退職者不補充等による職員数削減など抑制に努めてきており、経常収支比率に占める割合は前年度比-2.9ポイントとなった。また人件費に次いで大きな割合を占める公債費については、過疎対策事業債償還費の減(前年度比-161百万円)等により昨年度比で-130百万円、経常収支比率で-3.8ポイントとなった。これらにより、経常収支比率は前年度比5.4ポイント減となったが、今後も経常的経費の抑制に努め、財政の弾力化に努めていく。
人件費・物件費等の人口1人当決算額は169,170円と類似団体平均を8,790円下回っている。これは人件費が主な要因となっているためである。平成17年度以降、退職者不補充や直営施設への指定管理者制度導入等による職員数の削減や特殊勤務手当の廃止、経常的物件費の削減など経費削減を図ってきたところであり、今後も抑制に努めていく。
本町のラスパイレス指数は、93.4と類似団体平均を1.0ポイント下回っている。階層変動などにより上昇傾向にあるが、今後も同水準で推移していくものと思われる。
平成16年度の町村合併以降、平成20年度までの退職者不補充、以降は新規採用抑制により類似団体平均を1.30人下回っている。平成27年度までに10%の職員数削減を目標に、事務事業の見直しや指定管理者制度の導入等により効率化を図り、退職職員の欠員補充の抑制に努める。
本町の実質公債費比率は平成20年度をピークに年々減少しており、平成22年度決算では昨年度から1.4ポイント減少し17.1%となったが、類似団体平均を1.5ポイント上回っている。比率減少の要因としては、過去の投資事業に伴う元利償還金が平成20年度以降年々減少してきているためである。(平成20:1,631百万円、平成22:1,384百万円)第三セクター改革推進債(平成23:628百万円)、平成24以降の大型投資事業実施に伴う地方債の償還により、公債費の減が緩やかとなるものの今後も減少傾向で推移していく見込みである。
将来負担比率は、年々減少してきているものの、類似団体平均を43.6ポイント上回ってる。減少の要因としては、地方債残高の減(平成21比-290百万円)、職員数減による退職手当負担見込額の減(平成21比232百万円)、国民健康保険特別会計(診療施設勘定)の赤字改善による連結実質赤字額の減(平成21比-187百万円)があげられる。今後も職員の新規採用の抑制や特別会計の累積赤字の計画的解消により比率の改善に努めていくが、一方で公立金木病院組合解散に伴う第三セクター等改革推進債(平成23:628百万円)の発行や、平成24年度以降の大型事業に伴う地方債発行(循環型社会形成推進地域計画事業(平成24:628百万円)、農産物加工施設整備事業(平成24:447百万円))により比率上昇が考えられる。
人件費に係る経常収支比率は25.4%と高い割合となっており、類似団体平均を3.7ポイント上回っている。近年の団塊世代の退職により職員数は減少してきており、住民1,000人当たり職員数は類似団体と比較して1.30人下回っているが、年齢構造等が影響し、人口1人当たりの決算額では104,979円と類似団体平均を598円上回っている。これまで退職者不補充による職員数の減、指定管理者制度の導入など人件費抑制を図ってきたところであり、今後も改善に取組んでいく。
物件費に係る経常収支比率は、7.6%と類似団体平均を2.0ポイント下回っている。これまでに経常的物件費の抑制を取り組んできたところであり、今後も抑制方針を継続していく。
扶助費に係る経常収支比率は4.0%と類似団体平均を0.3ポイント上回っている。要保護児童・生徒援助費などにより教育費の扶助費決算額が類似団体平均を上回っていることなどが原因と考えられる。
その他経費に係る経常収支比率は、11.5%と類似団体平均を0.9ポイント下回っている。維持補修費の住民1人当たり決算額が類似団体平均を909円下回っていることなどが主な要因である。
補助費等に係る経常収支比率は、12.4%と類似団体平均を0.9ポイント上回っている。単独補助金については、平成17年度以降削減に取り組んできたところであり、今後も補助費等の抑制に努めていく。
経常収支比率に占める公債費の割合は、25.5%と類似団体平均を3.6ポイント上回っている。過去の建設事業等に伴う地方債の元利償還がピークがを過ぎ、比率は年々低下してきており、平成22年度は前年度比-130百万円となり、今後も減少傾向となる見込みである。今後地方債の新規発行を伴う普通建設事業を抑制し、適正な公債管理に努めていく。
経常収支比率に占める公債費以外の比率は、人件費が類似団体平均を3.7ポイント上回っているものの物件費では類似団体平均を2.0ポイント下回るなど、60.9%と類似団体平均を0.2ポイント上回っている。退職者不補充による職員数の減、指定管理者制度の導入などによる人件費や物件費の抑制など、財政の弾力化確保に取組んでいく。
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