経営の健全性・効率性について
美唄市の個別排水処理の、「①収益的収支比率」が100%未満であるため、不足分は一般会計よりの出資で賄われています。「⑤経費回収率」は類似団体とよりもやや高くなっていますが、これは、資本費への投資が低い状況で、「公共下水道」と同じ料金体系に設定しているためです。この状況でも、「④企業債残高対事業規模比率」は類似団体より高い状況にあります。また、「⑥汚水処理原価」は類似団体とほぼ同率の状況にあります。「⑦施設利用率」については、施設の処理能力に対する稼働率となりますが、近年世帯の少人数化により、年々減少しています。「⑧水洗化率」については、「個別排水処理」は「公共下水道」・「特定環境保全公共下水道」の下水道計画区域外の人口を分母とするため、43.63%と類似団体平均値よりも低くなっています。個別排水処理は汚水の集合処理が難しい地域(人口密度の低い地域で特定環境保全公共下水道計画区域外)の下水道であるため、比較的高い原価率の下水道となりますが、投資額も低く抑えられます。
老朽化の状況について
分析数値なし
全体総括
美唄市の個別排水処理は、平成13年に最初の供用開始がされ、H26年末現在366基が整備完了の状況です。生活様式の変化や人口の変化により、収益率の減少、原価率の高騰が見られるため、今後は現在の美唄市の他の下水道計画の見直し等による影響を踏まえ、個別排水処理計画も見直し、原価率・収益率を適正な水準へ移行する必要があります。