収益等の状況について
「収益的収支比率」については、100%を基準として平成27年度、平成28年度に大きく増減がある。これについては平成27年度繰越事業が発生した影響であり、単年度では例年どおり黒字決算となっている。「他会計補助金」については、年々減少傾向にあるが、今後想定される大規模な修繕や改修工事を行えば一気に増加することとなるため、修繕・改修計画等の作成が急務である。「宿泊者一人当たりの他会計補助金額」は平成25年度以降順調に減少している。「定員稼働率」については、類似施設と比較しても非常に低く、要因としては、繁忙期と閑散期の差が激しいため、閑散期の集客を考えなければならない。また料金設定に問題があるものの、施設の老朽化等様々な問題もあり料金引き上げについては、慎重に検討していく必要がある。「売上高人件費比率」については、類似施設と比べ高い傾向にあり、従業員の割り振り等検討し、人件費を抑制していく。「売上高GOP比率」及び「EBITDA」については、収益よりも費用が上回っているためマイナスとなっている。収益を増やすために、高野山に訪れる外国人観光客を誘致するなどして利用客の増加を図り、収益を改善する必要がある。
資産等の状況について
古民家施設及び管理棟の老朽化が著しいため、計画的に改修していく必要がある。現在は部分修繕で対応しているが、今後改修計画を策定し施設の改善を図る。
利用の状況について
平成26年度以降、施設の利用客が増加しており個人、団体含めリピーターも多い。今後は世界遺産である高野山を訪れる外国人観光客へPRすることにより、さらに多くの利用客を取り込みたい。
全体総括
近年、インターネットの旅行サイトを利用することにより、多くの方々に当施設を知って頂き、着実に利用者を増やしてきましたが、その反面多くの利用者の声として施設の老朽化が指摘されてきました。現在、部分的な修繕で対応していますが、今後においては抜本的な修繕が必要である。ついては、経営状況を鑑み、計画的に改修を行い、料金等の見直しも検討していきたい。