経営の健全性・効率性について
平成29年度決算における経常収支は100%未満で依然として慢性的な赤字状態が続いております。平成26年度の会計制度改正に伴う長期前受金の収益化により累積欠損金は一時的に解消されましたが、平成27年度以降は毎年欠損金を計上することとなり平成29年度末で約2億円の累積欠損金が生じております。支払能力を示す流動比率は、会計制度改正に伴い平成26年度には34.04%まで下がり、平成29年度末では54.07%まで増加しましたが、事業運営は一般会計からの多額の繰入金により成り立っている状況です。企業債残高対事業規模比率が増加した主な要因は、繰出基準額(分流式下水道等に要する経費)の適正化により基準内の繰出金が減額となったことによるものです。
老朽化の状況について
平成3年から整備を始めたこともあり、現在、管路等の老朽化は見られません。
全体総括
今後も「生活排水処理アクションプログラム」、「経営戦略」に沿って整備区域を拡大するとともに、水洗化率の向上、未収金の徴収強化、経費節減などを図り、経営基盤の強化を図っていきます。