経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率が100%を超え、経営状態は健全なように見えるが、⑤経費回収率が低く、一般会計からの繰入金への依存度が高く、実質はかなりの赤字経営を強いられている。高齢化率の高い農村地域に施設があるため、今後も⑦施設利用率や⑧水洗化率の向上はあまり期待できない。一方で、処理施設において想定外の損傷が目立ち始めており、維持管理費用が年々増加していく傾向にある。
老朽化の状況について
指標がないため老朽化の状況は不明であるが、供用開始日が平成20年2月1日と、管路施設については比較的新しい。よって、当面の対策は不要であると考えられるが、管路施設が傷み出す20~30年後には対策が必要になってくると考えられる。一方で、処理施設については損傷が目立ち始めているため、修繕費用を多めに確保するなどの対応をしている。
全体総括
平成44年までは企業債の元利償還金が同程度発生し、一般会計に依存する非効率的な事業運営が長期にわたって続くと考えられるが、現状どおり、一般会計からの繰り入れを見込んでいる。これ以上一般会計からの繰入金に依存しないよう、水洗化率の向上、維持管理の効率化に向けた取り組みを実施していくことが重要である。