収益等の状況について
平成22年に隣接するスキー場が閉鎖した事により、年間を通じ利用者数が減少したことから経営環境は厳しい状況が続いている。定員稼働率は類似施設平均値に比べ良好で21%前後であるが、収益的収支比率は平均値より大幅に低いため、更なる経営改善に向けた取り組みが必要である。
資産等の状況について
現在の資産価値は約1億3千万円と算定している。今後10年で1,200万円の設備投資を見込んでいるが、施設建設後15年が経過し施設各所に経年劣化がみられ、計画的な施設の更新を検討する必要がある。
利用の状況について
長野市全体では善光寺御開帳や真田丸の影響が落ち着き宿泊需要が減少しているなかで、本施設でも利用者数が減少傾向にあり、苦しい経営状況が続いている。今後、課題を整理した上で地域を交え、当該施設の在り方を再検討して行く必要がある。
全体総括
利用者数の減少による赤字解消のため、経費節減等の企業努力は窺えるが、売上人件費率が平均値より高く、更なる経費節減が必要となっている。また、今後は地域を交え本施設の在り方の検討や、利用者の増加のため立地条件を生かした施設の魅力づくりを如何に図るかが大きな課題となっている。