経営の健全性・効率性について
単年度収支の指標である収益的収支比率は、対前年度比増であるが依然として100%に満たず赤字となっている。企業債残高対事業規模比率は類似団体と比較して数値は低く押さえられており、対前年度数値と比較しても減少を続けている。経費回収率は対前年度比で横ばいとなっている。汚水処理原価は少しずつではあるが増加の傾向にある。企業債の発行を抑制しつつ、汚水処理原価の維持と水洗化率の向上に努め、単年度収支の黒字化に向けた経営改善を行う必要がある。
老朽化の状況について
供用開始から31年のため、管渠の更新などは行っていない。今後、管渠の状態を把握していく中で、計画的、効率的に老朽化対策に取り組んでいく。
全体総括
経営の健全性・効率性について、各指標より概ね良好と判断する。しかし、老朽化対策に係る経費は未だないものの、今後の経費増加は潜在的なリスクである。従って健全性向上のためより一層の経費削減を図るほか、公営企業会計への移行及び経営戦略の策定を通じて、使用料の適切な水準を見定るなどの経営改善を目指す。