経営の健全性・効率性について
経営の健全性・効率性に関する指標については、類似団体平均値よりも良い値で推移している傾向にあり、収益全体についての健全性はある程度確保できています。⑥給水原価が類似団体平均値よりも高い理由としては、利根川下流や印旛沼等の水源の水質が良好とはいえない状況の中で、安心・安全な水を提供するために、浄水処理にかかるコストが類似団体よりも大きくなっているであろうことが挙げられます。
老朽化の状況について
各指標の傾向として、類似団体と同様に①減価償却率・②管路経年化率が共に上昇基調にあり、施設の老朽化が進行しつつあります。しかし、類似団体よりも更新のペースはやや早く進んでいる(③管路更新率参照)ため、この傾向を保持して、今後さらなる施設更新を進めてまいります。
全体総括
「経営の健全性・効率性」については、類似団体平均と比較しても良好な状態にありますが、「老朽化の状況」については、全国の上水道事業が抱える課題と同様の傾向が見られるため、対策を講じてまいります。そのためには、収益構造をさらに良好なものにして、設備投資を進めていく上での財務上の余力をいかに保持していくのかということと、上水道事業からの受益に対して水道料金等において負担する適正なバランスについて検討してまいります。