経営の健全性・効率性について
つくば市の公共下水道エリア(公共エリア)は、研究学園都市を中心としたエリアで、布設後40年を経過した管渠や施設の修繕費の支出は、つくばエクスプレス沿線の宅地開発や新規事業の進出による微増の収入増には追いつかず、さらに、つくば駅前の大型商業施設の撤退で、トータルでは収益的収支比率は前年よりも落ち込んでしまい、経営改善に向けた取組が必要である。また、修繕費の支出が増えたことにより、汚水処理原価は上昇しており、事業の効率化や経営努力を重ねていかなければならない。公共エリアの水洗化率は、定住促進によりアップしているが、未接続家屋の解消に向け努力が必要である。
老朽化の状況について
公共エリアにおいては、研究学園都市建設時に布設された管渠が多く、布設後40年を経過している場所もあるため、策定中のストックマネージメント計画に沿い計画的に破損箇所の調査や更新を行っていかなければならない。なお、管きょ改善率の0.37%は、新設管を含んだ割合である。
全体総括
公共エリアにおいては、利用者微増分の増収が事業所の撤退による減収や老朽化による修繕費の支出増に追いついていない。今後は策定中のストックマネージメント計画に沿い、計画的に破損箇所の調査や更新を進めるとともに、資金確保や増収につながる施策を構築していかなければならない。