郡山市：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

○経常収支比率・料金回収率とも100％以上で、類似団体平均値を上回っている。また、企業債残高対給水収益比率については、年々比率が低下しており、類似団体平均値を下回っている。浄水施設の統廃合や企業債の繰上償還などによる利払負担の縮減など、経営合理化を進めてきたことが要因として考えられ、収益性は良好な状況である。○給水原価については、類似団体平均値と比較し高いが、給水区域が広く地形の起伏が多いなどの要因により、より多くの給水コストかかっているためと考えられる。○施設利用率については、浄水施設統合事業による給水能力の合理化を進めた結果、平成25年度から類似団体平均値並みとなった。また、有収率についても、類似団体平均値並みで推移していることから、施設・設備が適正に運営されていると言える。◎概ねそれぞれの数値基準から判断すると、年々健全な経営状況になっており、類似団体平均値と比較しても良好な状況にあると考えられる。

老朽化の状況について

○管路経年化率については、類似団体平均値と比較し下回っているものの、有形固定資産減価償却率とともに年々数値が上昇している。また、管路更新率については、類似団体平均値を大きく下回っており、施設の老朽化は進んでいると言える。

全体総括

経営に関する指標については、類似団体平均値と比較し概ね健全な状況であると言えるが、施設の老朽化が進んでいることから、今後は施設更新等に多額の投資が必要となり、経営の健全性を確保することが課題である。このことから、維持管理費の削減、施設の長寿命化や更新投資の効率化などの経営改善に努めながら、増大する更新需要への適切な対応を進める必要がある。