収益等の状況について
前年度は浴室工事等のため約4か月間休業期間があり、本年度は利用者数は増加したが、他会計補助金比率は類似施設並みに高い状態にあり、他会計補助金の依存により収支を保っている。特に人件費率が80%を超えており、収益性は低い状況にある。
資産等の状況について
前年度大規模改修を行い、今後の設備投資見込額は減少したが、依然として老朽化の進行により、今後更新のための設備投資が見込まれる。
利用の状況について
新型コロナウイルスの影響もあり、宿泊者数が減少している。宿泊施設が9室のため、売上に占める割合は大きくないが、サービス内容等の見直しや経費の削減により収益性の向上を図る必要がある。
全体総括
日帰り入浴客の利用者の占める割合が多い施設のため、通年的に利用していただき、安定的な収益を図る。今後も施設老朽化に対する設備投資など、経費かかり増しの要因が多くあるため、単年度収支の悪化の恐れがある。新型コロナウイルスの影響も落ち着き、日帰り入浴客の利用者数が回復してきているが、他会計補助金の負担を増やさないためには、利用者数増のための新しいサービスの提供や人件費等の経費節減などにより、効率的な運営体制の構築を図るほか、民営化も手段の一つとして検討する。