経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率接続世帯の増加によりH24にかけて比率は増加したものの,以降は75%程度をほぼ横ばいで推移している。使用料収入については大きな変動はないものの,今後施設の老朽化による維持管理費の増加の可能性がある。④企業債残高対事業規模比率H25から類似団体平均を上回っている。長期計画に基づいた現状に適した事業実施とともに,維持管理費抑制,接続世帯増に努める必要がある。⑤経費回収率年々上昇しているものの,類似団体平均値を下回っている。接続世帯を増やし適正な料金収入を確保する必要がある。⑥汚水処理原価供用開始後30年を経過し維持管理費が増加しているため,類似団体平均よりも上回っている。今後人口減によりさらに増加する可能性がある。⑦施設利用率当初計画との乖離が発生しているため,類似団体平均よりも劣位にある。未接続世帯の加入促進により水洗化率の底上げを図る。⑧水洗化率類似団体平均と比較して優位にある。今後も未接続世帯への加入促進に努めたい。
老朽化の状況について
③管渠改善率「長寿命化計画」に基づいて管渠更生工事を実施しているが,重要度と老朽化を考慮した箇所から優先的に実施しているため,年度ごとに事業量が異なる。今後も「長寿命化計画」に基づき計画的な管渠改善に取り組む。
全体総括
今後処理区域内人口の減少が見込まれる中,経費回収率の増,汚水処理原価の減を「長寿命化計画」に基づく整備と,未接続世帯への加入促進により取り組んでいく。また維持管理費抑制に努めながら,アセットマネジメントを活用した中長期的な財政計画を立てて,優先的な施設の更新を図る。