収益等の状況について
収益面では、売上高GOP比率やEBITDAの数値も類似施設平均値よりも低く、さらには、受け皿となる民間企業も無く、民間譲渡は難しい状況である。現在は、指定管理制度の活用による管理を行っているところであり、収入については一般会計からの繰入金に依存している状況である。
資産等の状況について
建設より、20年が経過しており、施設の各所に経年劣化が見受けられ、支障をきたしている設備を中心に更新を行っているが、抜本的な解決には至っていない現状である。各種設備の更新計画を策定するなど計画的な更新を行っていく必要がある。
利用の状況について
所在市町村においては、宿泊需要が下降傾向にあったが、平成28年度には少量ではあるが、回復している状況であり、本施設においては、平成27年度に一時的に下降したものの、平成28年度には以前の数値程度に回復しているため、宿泊需要としては、一定量の利用があっていると考えられる。
全体総括
離島に存在する施設であり、今後の大きな集客数の増加は見込まれないが、島内には宿泊施設が少ないため、事業継続が求められているところである。しかし、人口減少及び地域経済の低迷等による収益の減少と施設の維持・更新(老朽化対策)を含む維持管理費の増大が課題となり、民間譲渡は難しい状況である。中長期的な視点に立った施設の整備・更新を図り、引き続き経営改善を図っていく必要がある。