収益等の状況について
収益的収支比率をみると赤字状態が続いており、定員稼働率に関しても減少傾向にあるため、経営状況は芳しくない。売上高人件費比率に関して、平成26年度から平均を上回っている。低い営業収益に対し、人件費の負担が大きくなっている。営業収益から営業費用を除いた売上高GOP比率及びEBITDAからは、当施設の収益性がほぼ無いことが読み取れる。なお、当施設への他会計からの補助は無い。
資産等の状況について
施設の資産価値については台帳整備中。また、当市公共施設再配置計画において譲渡又は廃止の方針があることから、設備投資の計画なし。その他の経営指標については、該当する数値なし。
利用の状況について
所在市町村の利用状況は下降傾向にあり、当施設もH25まで下降したのちに上昇しておらず、宿泊需要が低下している。施設が古く、また経費削減のため必要最低限の従業員配置となっているため、宿泊客のニーズに応えられないケースも多い。なお、当施設は宿泊施設の機能を有しているが、指定管理者には日帰り入浴業務のみを管理業務としており、宿泊業務は指定管理者の創造事業として行っている。
全体総括
近年の経営状況は良くなく、宿泊需要の低下から利用状況も減少傾向である。入浴関係の機械設備を含めた施設全体の老朽化が著しく、市の公共施設再配置計画において譲渡又は廃止の方針が示されている。地域住民からの施設存続要望があるため、今後は施設のあり方や位置づけについて検討を行う。