経営の健全性・効率性について
収益的収支比率と経費回収率からわかるように、収支不足分を一般会計繰入金に依存した状態となっている。特に平成29年度については、施設の老朽化等への維持管理に要する経費が増大したことにより、経費回収率の減、汚水処理原価の増となり、繰入金への依存度が上昇する結果となった。また、施設利用率については、毎年度減少傾向にあり、全国平均、類似団体平均共に当町の数値が下回っている。これについては、平成30年度以降、大規模な社員寮等の新規建設による接続が見込まれ、利用率の増につながることが予測されるが、人口が減少傾向にあることも加味し、今後の変動に注視する必要がある。
老朽化の状況について
南部浄化センターの供用開始が平成18年度、北部浄化センターの供用開始が平成22年度となっており、現時点で耐用年数を超えた施設、管渠等はないが、機械等の故障による修繕費用が発生し始めている。そのため、長期にわたる修繕計画・ストックマネジメントを精査し、更新計画に乗っ取った老朽化対策を講じる必要がある。またそれにあわせた財源の確保にも努める。
全体総括
計画区域内の管渠布設等が完了し、老朽化対策を講じる時期に差し掛かっているため、経営戦略等による将来的な試算及び適正な施設規模など随時分析を行い、将来にわたって安定的なサービスの提供が行えるよう経営の健全化を図り、効率的かつ適正な事業運営を目指す。