経営の健全性・効率性について
①未だ使用料収入が少なく、一般会計からの繰入金に頼っている状況であり、使用料収入の増収改善が必要である。⑤現在も事業計画区域内の管渠整備を行っており、それに伴い下水道接続による使用料収入も微増傾向であり、経費回収率も改善傾向にある。⑥維持管理に係る人員を最小限としているため、汚水処理原価は平均値より安価に推移しているが、今後は処理設備の更新による改築・修繕に係る経費の増加にり、悪化する可能性もある。⑦下水道の接続上昇が緩やかであり、汚水量の大幅には増加しておらず、施設利用率も微増傾向が続いている。⑧管渠整備中であり、供用開始区域内人口も増加しているため、接続者数は増加しているものの、水洗化率は微増傾向で推移している。
老朽化の状況について
平成15年12月より供用開始しているため、法定耐用年数を経過した管渠延長はない。
全体総括
今後も多額の元利償還金の返済が続くため、一般会計からの繰入金に頼る苦しい経営状態が継続する。現在未接続の受益者は、資金難等のさまざまな理由で接続を見合わせる方々が多く、接続率向上による使用料収入の増加へ向けての即効性のある手立てはなく、個別訪問や文書により粘り強く接続依頼を継続するしかない。また、接続率の向上対策や使用料金の改定を検討し、健全な経営体質への改善を図ることが必要である。