収益等の状況について
宿泊者数及び売上げは、宿泊施設までの登山道修復工事や度重なる台風襲来による影響もあったが、前年より微増となった。施設の老朽化による修繕料が嵩み、一般会計からの繰入金が増加している。今後も、計画的な修繕が見込まれるため、収支改善に向けた取組が必要となる。
資産等の状況について
施設設備の経年劣化が数カ所見られ、その都度、優先順位を付けながら、修繕を行っている。当該年度は、火災報知器、誘導灯を更新した。宿泊客の利便性の向上につながった。施設が国定公園内にあり、景勝地としても良好な場所である。美馬市の財産としても価値が高いと思われることから、事業を継続して行うべく、施設整備を計画的に取り組む必要がある。
利用の状況について
一定の利用者数があり、横ばいである。今後の集客方法を検討し、宿泊者数の増加を図る。
全体総括
当該施設は、標高1955mの剣山山頂より東へ徒歩約1時間のところにある。初心者でも登山に親しむことができ、山小屋での宿泊ができる。宿泊施設の老朽化や、厳しい自然環境下にさらされるため、修繕費用が嵩む。そのため、一般会計からの繰入金に依存した経営となっている。今後の経営を安定させるため、料金改定の検討を行っていく必要がある。