収益等の状況について
指定管理者の経営状況については、売上高は若干減少傾向にあるものの概ね安定しており、管理費等の経費も人件費の上昇にもかかわらず節約努力等により抑えられている。仕入高の上昇に伴い原価率が上昇傾向にあるが、類似施設平均値と比べても安定していると言える。なお、当事業においては、指定管理者から特別会計に収益の一部(収支状況に関わらず最低納入額を設定)を納入する協定を締結している。
資産等の状況について
売上高については若干減少傾向にあるものの概ね安定している中で、企業債は平成13年に借入れた以降に新たな借入れを起こしていないことから順調に償還が進んでいる。なお、平成30年度をもって完済する予定である。
利用の状況について
最近5年間では、日帰りの食堂・温泉の利用はやや減少傾向にあり、宿泊はやや増加傾向にあるが、利用者数全体の大きな変化は見られない。客単価についても概ね安定的に推移している。売上高が若干減少傾向にあるのは日帰りの食堂・温泉の利用が減少傾向にあることが1つの要因といえる。
全体総括
上記3項目の状況から経営については概ね安定している。当該施設は、市内でも人口減少が顕著な地域に位置しており、中長期的な地域経済の活性化を図る上で、地域産業の拠点としての役割を担ってきた。平成30年1月から耐震改修工事を行い、同年夏にリニューアルオープンを予定しており、利用客の増加を見込んでいる。