収益等の状況について
平成25年度から指定管理制度(利用料金制)を導入し、経営改善に取り組んでおり、その成果が、①収益的収支比率の伸びや②他会計補助金比率及び③宿泊者一人当たりの他会計補助金額の減少に表れ始めている。また、取り組みの一つであるインターネット宿泊予約サイトの運用が順調に伸びたことが、④定員稼働率の増加に繋がっている。しかし、⑤売上高人件費比率が平均値より高く、⑥GOP比率や⑦EBITDAの数値が小さいことから、人件費等の抑制や更なる経営改善が必要と捉えている。今後も、観光キャンペーンやインバウンドを含む新規企画による利用者増加と営業収入の確保に努めていく必要がある。
資産等の状況について
建設から36年を経過し、資産価値は低く、老朽化による設備更新投資が必要である。
利用の状況について
山口県の宿泊需要に占める下関市の需要は減少傾向にあるが、山口県の宿泊需要に占めるサングリーン菊川の宿泊需要は上昇傾向にある。実際の利用者数も、平成25年の利用料金制への移行後、少しずつではあるが上昇傾向にあり、利用状況は改善されつつある。
全体総括
地元の日帰り温泉利用者も多く、地域に必要な施設であるが、サービス需要の変化や人口減少による料金収入減等、経営環境は厳しさを増している。よって、経営健全化及び公共施設マネジメントとの整合性を図りながら、民間への売却譲渡を検討していく必要がある。