収益等の状況について
当施設の営業期間は4月下旬から11月下旬であり冬季閉鎖となることから、定員稼働率は平均値のおよそ1/2の値となっている。収益的収支比率からは若干の赤字傾向がみられ、また売上高GOP比率はほぼ0であることから、収益性は乏しいことが読み取れる。
資産等の状況について
施設の資産価値については、台帳整備中。施設全体の老朽化のため、建物躯体にかかる設備投資計画あり。その他の経営指標については該当数値なし。
利用の状況について
所在市町村の利用状況は下降傾向にある中、当施設の利用者は一定の割合を保っている。登山口近くに立地していることから登山者の利用が多く、また上質の温泉を提供できることから、安定した需要があるものと推察される。
全体総括
一定数の施設利用があるものの、収益性は乏しい傾向がある。施設の老朽化は顕著であり、早急な修繕が必要となる場合もある。トイレ洋式化率が低い点等、改修工事が必要な箇所も散見される。山岳観光を推進する当市の重要な観光拠点のひとつである当施設は、今後も登山者の利用が見込まれるため、利用者のニーズに対応できる施設であることが求められる。