経営の健全性・効率性について
・①経常収支比率(105.92)、⑤経費回収率(127.86)がともに100%を超え、少しずつ上昇している。使用料収入が安定している一方、支払利息が減少しているためと考えられる。・水洗化率(96.12)が類似団体や全国平均よりも高いが、水洗化人口は減っており、使用料収入の今後の大幅な増加は見込めない。・③流動比率(18.62)が類似団体や全国平均と比べて低く、収支の改善を図り流動資産(現金預金)を増やすことが課題となっている。
老朽化の状況について
・①有形固定資産減価償却率(9.59)は、H26年度法適用したばかりであり、低くなっている。・②管渠老朽化率(6.55)が類似団体や全国平均より高く、③管渠改善率(0.00)も低い。管渠更新の取り組みが急がれる。
全体総括
・経常収支比率や経費回収率が高く、概ね良好な経営と言えるが、流動比率が低く、支払能力を高めるための経営改善を図っていく必要がある。・管渠の老朽化が進んでおり、管渠更新に取り組む必要がある。・今後、既存施設の更新を中心とした多額の投資が必要となるが、H28に策定した上下水道ビジョン(H29~H38の経営戦略)に基づき、企業債発行の抑制を図り、引き続き健全経営に努める。