長岡市：公共下水道

経営の健全性・効率性について

・経常収支比率は100％を若干下回っているが、特別利益を加味するとほぼ100%となる。近年徐々に改善傾向にあり、改善の途上である。・流動比率は100％を大きく下回っており、類似団体平均値と比較しても低い値となっているが、過去に借り入れた企業債の償還による要因が大きく、今後10年ほどで大きく改善する見込みである。・企業債残高対事業規模比率は、ほぼ前年度並である。新規の企業債発行を計画的に行う事で、より適切な投資規模に近づけていく予定である。・経費回収率は100％を下回っており、一層の経費の削減や使用料の見直し等による改善を必要としている。・汚水処理原価はほぼ均衡状態にあり、類似団体平均値と比較しても低い値となっている。・施設利用率は、類似団体平均値と比較して、やや高い値となっている。今後の人口減少等を踏まえ、施設更新時に計画処理能力の見直し等を適宜行う必要がある。・水洗化率は、類似団体平均値及び全国平均値よりも高い値となっている。今後も普及啓発を行い、接続促進に努めていく。

老朽化の状況について

・下水道管渠の老朽化の状況については、類似団体平均値と比較してどの指標も低い値となっているが、早期に老朽化対策を推進してきたことで、適切に老朽管の更新が進んでいることによるものである。長寿命化の取り組みによる適正な維持管理を行うことで耐用年数超過後も延命化を図ることとしているため、今後も耐用年数超過延長は増加傾向となる。したがって、健全化を考慮した適正な更新を今後行っていく必要がある。

全体総括

・経営戦略等の全体計画を早期に策定し、計画に基づいて経営の健全化をはかっていきたい。・経費回収率を改善していくために、以下の取組を進める。①包括的民間委託による経費削減効果の検証②水洗化率向上のため、継続的な接続促進啓発活動③適切な使用料設定の検討④新技術の導入による経費の削減方策の検証・老朽化施設の更新については、引き続き計画的に行っていきたい。