2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
単年度指数は、平成21年度に1.0を割り、以降も長引く景気低迷の影響などから7年続けて1.0を割り交付団体となっている。27年度は、前年度に比べて0.005の増となっているが、これは、分母を構成する基準財政需要額について、減税補填債の償還終了などにより公債費などが減額したものの、新たに創設された「人口減少等特別対策事業費」や社会保障関係費の増などにより+819,734千円(+3.9%)の増となる一方で、分子を構成する基準財政収入額について、好調な企業業績を反映した法人税割の増や税率の引上げに伴う地方消費税交付金の増などの影響により、前年度に比べて+853,885千円(+4.6%)の増となっていることに伴い、基準財政需要額の伸びを上回っていることが要因である。
全国平均、類似団体の各数値との比較では、3.2ポイント、2.6ポイントとそれぞれ上回っているが、神奈川県平均との比較では、1.8ポイント下回っている。過去5年間の推移では、23年度から24年度は改善傾向にあったが、25年度決算では95.7%と大きく上昇し、26年度、27年度の決算においてはそれぞれ93.9%、93.2%とやや改善された。この主な要因としては、分子を構成する経常経費充当一般財源等について、認可保育所の増設などに伴う扶助費の増や、ふるさと寄付金記念品贈呈事業などの補助費等、特定職員及び臨時的任用職員の処遇等の見直しによる人件費の増など、それぞれの増により+506,206千円(+1.9%)となる一方で、分母を構成する経常一般財源等歳入合計についても、地方消費税交付金、株式等譲渡所得割交付金、自動車所得税交付金などの増により+811,862千円(+3.0%)の増となっていることで、分母の伸びが分子の伸びを上回っていることによるものである。
今年度においても、全国平均、類似団体平均、神奈川県平均の各数値を下回っているが、前年度に比べて1,894円増加している。この要因として、人件費では、臨時的任用職員の処遇等の見直しや、委員等報酬が増となっているほか、期末勤勉手当等の増に伴い、全体では+217,442千円の増となっている。物件費では、庁内LAN稼動維持運用支援や、可燃ごみの収集運搬業務の民間委託の拡大、マイナンバーカード発行に係るシステム改修など委託料の増額、さらには、小学校の教科書採択替えに伴う教材等の整備に係る需用費の増額などにより、全体では+46,695千円の増となっていることによるものである。今後においては、老朽化した施設の維持や更新に係る負担増が大きな課題となっているが、現在策定中の「公共施設等総合管理計画」等に基づく経費の削減に努めていく。
類似団体平均、全国市平均との比較では、0.2(平成26年度は0.7)、2.0(平成26年度は0.2)、それぞれ上回っているが、過去5年間では、僅差で推移している。前年度に比べて、ラスパイレス指数が上昇した要因としては、給与制度の総合的見直しを国家公務員より1年遅れて実施したことに伴う相違によるものである。なお、人件費抑制の取組みとして、平成28年4月1日から給与制度の総合的見直し(給料月額を平均1.35%引き下げ、中高年層職員は最大2.9%引き下げ)を実施しているが、今後も引き続き給与体系の適正化に努めていく。
職員数は、前年度に比べて図書館窓口業務の委託拡大等により7人減の960人となり、類似団体内平均値との比較では5年連続で下回り、神奈川県平均よりも0.26人下回っている。職員数の適正化については、人口減少、少子高齢化などの社会構造の変化に対応した「行政サービスの最適化」を図るため、「秦野市職員定員最適化計画(平成28年度策定)」に基づき、委託化の推進、再任用職員の活用、ICT(情報通信技術)の活用などに取り組み、適正な定員管理を図っていく。
全国平均、神奈川県平均、類似団体平均の各数値との比較では、4.0ポイント、6.5ポイント、1.4ポイントと全てにおいて下回っている。過去5年間では、数値は改善を続けており、前年度との比較においても、0.1ポイントと若干ではあるが下回っている。前年度に比べて数値が改善した要因は、平成16年度借入の減税補填債(7及び8年度借換分)や、5及び6年度借入の公園緑地債について、ぞれぞれ26年度に完済したことなどにより、公債費が-249,783千円の減となったことに伴い、分子を構成する公債費充当一般財源が-79,667千円の減となったことに加えて、地方消費税交付金の増などに伴い、分母を構成する標準財政規模が+226,079千円の増となったことなどによるものである。
全国平均、神奈川県平均との比較では、4.7ポイント、73.8ポイントとそれぞれ下回っているが、類似団体平均との比較では8.8ポイント上回っている。また、過去5年間では、数値は改善を続けており、前年度との比較においても、6.0ポイント下回っている。前年度に比べて数値が改善した要因は、職員の新陳代謝に伴う総勤続年数の減などにより、退職手当見込額が-528,018千円の減となったことや、学校保全公社など設立法人の負債額が-186,578千円の減となったことなどにより、分子を構成する将来負担額が-1,494,081千円の減となったことに加え、地方消費税交付金の増などに伴い、分母を構成する標準財政規模が+226,079千円の増となったことなどによるものである。
類似団体平均を2.1ポイント、神奈川県平均を3.5ポイント、それぞれ上回っている。職員数の削減や年齢構成の変化により、21年度から24年度までは減少傾向にあったが、25年度は+0.3ポイントと一時的に増となったものの、26年度は-0.3ポイントの減となり、27年度も前年度と同水準となっている。この要因は、期末勤勉手当や時間外勤務手当などの職員手当が増となったほか、特定職員及び臨時的任用職員の処遇等の見直しにより、分子である経常経費充当一般財源等(人件費充当分)の額が+204,019千円(+2.5%)の増となった一方で、分母である経常一般財源等歳入が+741,862千円(+2.6%)の増となった結果、分子及び分母の増減率が同程度であったことによる。
類似団体平均を1.5ポイント下回っているものの、神奈川県平均は0.2ポイント上回っている。前年度との比較では、-0.5ポイント減少しているが、この主な要因としては、地方税が-373,780千円となったものの、地方消費税交付金が+1,174,368千円増となるなど、分母を構成する経常一般財源等歳入合計の額が+811,862千円の増となる一方で、臨時的任用職員の処遇等の見直しにより賃金が-88,563千円の減となるなど、分子を構成する経常経費充当一般財源等(物件費充当分)の額が-3,171千円の減となっているため、比率は前年度に比べて-0.5ポイントとなった。
類似団体平均を0.1ポイント上回っているが、神奈川県平均を3.4ポイント下回っている。扶助費の決算額は、23年度(11,250,836千円)から27年度(12,596,629千円)の5年間で+1,345,793千円(+12.0%)の伸びとなっている。決算額で見る過去5年間の特徴は、25年度は、児童手当が支給対象者の減により減となっているものの、介護給付・訓練等給付事業費がサービス利用者の増により増となっているほか、生活保護費が受給者の増により、それぞれ増となるなど、前年度に比べて+240,993千円(+2.1%)の増となっている。27年度は、施設型等給付費が認可保育所の増設などにより、介護給付・訓練等給付費事業費が単価の上昇及びサービス利用者の増により、それぞれ増となるなど、分子を構成する経常経費充当一般財源等(扶助費充当分)の額が+234,608千円(+6.4%)の増となる一方で、分母である経常一般財源等歳入合計が+741,862千円(+2.6%)の増となった結果、経常経費充当一般財源等の伸び率を下回ったため、比率は前年に比べて0.5ポイントの伸びとなった。
類似団体平均を4.8ポイント、神奈川県平均を6.6ポイント、それぞれ上回っている。前年度との比較では、繰出金が+131,894千円(+2.0%)の増、維持補修費が-16,164千円(-4.7%)の減となっている。繰出金が増となっている要因は、事務費繰出金として後期高齢者医療事業特別会計及び下水道事業特別会計へそれぞれ+384,333千円、+57,000千円の増となっており、繰出金全体では対前年度比+2.0%で、分子を構成する経常経費充当一般財源等の額が増となったため、比率は前年度に比べて+0.4ポイントの増となっている。また、維持補修費が減となっている要因は、市道維持補修工事等経費が-6,434千円の減により、維持補修費全体では対前年度比-4.7%で、分子を構成する経常経費充当一般財源等の額が減となったため、比率は前年度に比べて-0.1ポイントの減となっている。
類似団体平均を1.6ポイント、神奈川県平均を4.4ポイント、それぞれ下回っている。団体への補助金見直しの影響などにより、24年度までは減少傾向にあったものの、25年度は、加入する組合において21年度から実施してきた大型事業が24年度で終了したことに伴い、組合への分担金に占める事務費や維持管理的な経常経費の割合が大きくなり、一般財源も+43.6%の増となっていることなどから、+2.0ポイントの増となっている。27年度は、寄附件数の増加に伴うふるさと寄付金記念品贈呈事業費が+66,620千円の増となったほか、前述した組合において実施された大型事業に係る起債の元金償還開始に伴う同組合への分担金の増、さらには、子育て支援施策の新規事業である子育て応援出産支援金の増などにより、経常経費充当一般財源等(補助費等充当分)の額が+70,666千円増となっているため、比率は前年度に比べて+0.1ポイントの増となっている。
類似団体平均を1.3ポイント、神奈川県平均を4.3ポイント、それぞれ下回っている。過去5年間の傾向は、過去に借り入れた高利率の事業債の償還進行のほか、プライマリーバランスの黒字維持を平成16年度以降継続してきたことや、繰上償還の実施など、市債残高の縮減に取り組んできた効果により、5年間で-606,891千円の減額となっている。決算額で見ると、平成27年度は、23年度及び24年度に借り入れた臨時財政対策債の元金償還(+84,464千円)が始まったものの、16年度に借り入れた減税補填債の完済(-194,874千円)や、5年度及び6年度に借り入れた公園緑地事業債の完済(-91,412千円)などにより、前年度に比べて-249,729千円(-6.3%)の減となっている。こうした要因により、分子である経常経費充当一般財源等(公債費充当分)が-253,015千円(-6.5%)の減となっていることに加えて、分母である経常経費一般財源等歳入合計が+741,862千円(+2.6%)の増となっているため、比率は前年度に比べて-1.2ポイント減少した。
類似団体平均を3.9ポイント、神奈川県平均を2.5ポイント、それぞれ上回っており、前年度と比べても+0.5ポイント増加した。この要因は、物件費充当分では臨時的任用職員の処遇等の見直しにより賃金が-88,563千円の減などに伴い、-3,171千円(-0.1ポイント)の減となっている一方で、扶助費充当分では、認可保育所の増設などによる施設型等給付費の+385,026千円の増や、介護給付・訓練等給付費事業費の増などに伴い、+234,608千円(+0.5ポイント)の増となっているほか、補助費等充当分で、寄附件数の増加に伴うふるさと寄付金記念品贈呈事業費が+66,620千円の増に加え、加入する組合において、24年度に完了した大型事業に係る借入の元金償還開始により同組合への分担金が+31,389千円の増となるなど、全体で+70,666千円(+0.1ポイント)増となったことに伴い、比率は前年度に比べて+0.5ポイントの増となった。
釧路市 苫小牧市 福島市 狭山市 上尾市 新座市 久喜市 市川市 松戸市 野田市 佐倉市 習志野市 流山市 八千代市 浦安市 府中市 鎌倉市 藤沢市 秦野市 津市 和泉市 伊丹市 川西市 宇部市 山口市 徳島市