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財政力指数については、平成21年度以降低下しており、平成25年度は「0.95」とさらに低下した。類似団体比較においては、比較的高い指数を保っているものの、今後も基準財政需要額の増加及び基準財政収入額の減少に伴い、財政力指数も減少していくことが見込まれる。
経常収支比率については、平成23・24年度に若干改善したものの、平成25年度は「97.0」と再び上昇している。地方交付税などの増による経常一般財源の伸率(1.3%)よりも、扶助費や公債費等の経常経費の伸率(3.0%)の方が大きく、依然として高い水準で財政の硬直化が進んでいる。将来発生する公債費を抑制するため、市債の発行額の抑制を図る等、経常経費の抑制に努めるとともに、市税等の滞納の削減に重点的な取組を実施し、自主財源の確保に力を入れる。
人件費全体の決算額については、職員給与の削減などにより、昨年度比2.3ポイントの減となっており、、物件費全体の決算額については、施設の維持管理費の増額などにより、昨年度比0.9ポイントの増となっている。
平成23年及び24年については、国家公務員の時限的な給与減額措置により、相対的に値が上昇している。措置が無いとした場合、平成23年が100.7、平成24年が100.2となっており、標準的な値を推移している。近年は職員の採用・退職による新陳代謝等により微減傾向となっているが、引き続き給与水準の適正化に努めていく。
第4次職員定数管理計画及びそれ以前からの定数管理計画に基づき、職員の削減を図り、平成22年4月の政令指定都市への移行に際しても職員数を増やすことなく対応した結果、類似団体平均を下回っている。
市債発行額や公営企業債の元利償還金に対する繰入金、新たに設定した債務負担行為に基づく支出額などの増加により、元利償還金等が増加するとともに、基準財政需要額に算入される公債費等や分母となる標準財政規模についても増加となっている。前年度の比率より0.1ポイントの増加となったが、類似団体平均を大きく下回っており、今後も市債の適正な発行に努める。
臨時財政対策債等の増加により地方債現在高は増加となっているが、基準財政需要額に算入される公債費等や分母となる標準財政規模が増加したことにより、前年度の比率より3.8ポイント減少することとなった。類似団体平均を大きく下回った数値ではあるが、引き続き厳しい財政運営が求められるため、今後も市債の適正な発行に努める。
人件費については、類似団体平均と比較して、高い水準で推移しているが、平成21年度以降については改善が進められており、24年度では、職員給与の削減などにより1.1ポイントが改善された。今後についても、適正な定数管理などにより、人件費の抑制に努める。
物件費については、類似団体平均と比較して、高い水準で推移しており、平成25年度においても施設の維持管理費の増などにより0.3ポイント悪化している。昨今の厳しい財政状況の中、事業の効率化を促進し、物件費の抑制に努める。
扶助費については、平成21年度以降、類似団体平均を上回っている。25年度も生活保護費や障害児者介護給付費などの増により、0.9ポイント悪化している。扶助費の増加が、経常収支比率の悪化の大きな要因となっていることから、引き続き適正な制度運用などにより、抑制に努める。
その他の経費については、「繰出金」が主たる経費である。平成25年度においては、介護保険事業特別会計への繰出金や後期高齢者医療広域連合負担金が上昇したものの、下水道事業特別会計が公営企業会計へ移行したことに伴う下水道事業会計への繰出金の廃止により、全体として1.3ポイントの減となっている。
補助費等については、過去数年、概ね6.0%で推移していたが、平成25年度においては、下水道事業特別会計が公営企業会計へ移行したことに伴い、下水道事業会計への繰出金を補助費等へ計上したことから、2.1ポイントの上昇となっている。
公債費について、臨時財政対策債等の増加により地方債現在高が上昇したことに伴い、昨年度より0.7ポイントの上昇となっているが、類似団体平均と比較しても良好な数値で推移している。今後も建設事業等の状況も踏まえ、適正な市債発行に努める。
公債費以外としては、人件費、物件費、扶助費の順に経常収支比率の割合をしめている。公債費の割合が16.3%と低い数値であるため、類似団体平均と比較して、8.1ポイント高い数値となっている。
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