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財政力指数は0.72で、類似団体の平均を上回っています。今後も歳出の徹底した見直しと歳入確保を行うことにより財政の健全化を図り、中長期的に安定した財政運営に努めていきます。
経常収支比率は85.7%で、25年度より0.7ポイント改善しました。これは景気回復基調に伴う特別区民税の増や消費税率引き上げに伴う地方消費税交付金等の増といった歳入一般財源の増加とともに、24年度から26年度までの3年間、「財政健全化に向けたアクションプログラム」に取り組んだ結果、歳出抑制に一定の成果をあげることができたことによるものです。しかし、依然として類似団体の平均を上回っています。経費別では、扶助費は平均を下回っていますが、人件費は類似団体の中で2番目に高い数値となっています。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は類似団体平均を若干上回っています。これは人件費の平均が類似団体平均を上回っていることが主な要因です。引き続き職員定数の適正化に取り組んでいきます。
ラスパイレス指数は、国を1.7ポイント下回り、また、類似団体内でも平均レベルとなっています。職務・職責を的確に反映した給与制度の推進により年功的な給与上昇を抑制し、合わせて各種手当の見直しを進め、引き続き、給与の適正化に努めていきます。
職員数については、職員定数計画に基づき毎年度着実に削減を進めており、22年度から26年度にかけて204人を削減しました。今後、組織・職員数の見直しを行い、社会経済状況の変化に対応可能な組織・人員体制の構築に努めるとともに、保育園や児童館・学童保育クラブの民営化・委託化、行政事務の委託化の検討など、行財政改革のさらなる取り組みにより職員定数の適正化に取り組んでいきます。
地方債の償還が進んでいるため、26年度は25年度より1.2ポイント改善し-0.8%となりましたが、類似団体の中では9番目に高い数値となっています。また、算定上、国の定める算入公債費等の額が、実質の区の負担から大きく減じるルールとなっているため、全国平均と比べ格段に健全性が高い評価となっています。今後も、毎年度の地方債の発行上限額を20億円までとするルール化に基づき、適切な起債管理に努め、数値の改善を図っていきます。
地方債の償還が進み、また、職員削減による退職手当支給に係る将来負担額が減少したことなどにより、26年度は25年度より13.8ポイント改善して-75.5%となり、表示上は20年度以降「-%」となっています。今後も、地方債の発行など、将来負担となる経費の必要性を十分精査し、毎年度の発行上限額を20億円までとするルール化などにより、数値の維持を図っていきます。
人件費は28.4%で、類似団体の平均を上回っています。事務事業の見直しなどで職員数の削減を行った結果、前年度比で1.0%、1億8千万円余の減となったため、前年度に比べ2.6ポイントの減となりました。類似団体と比較すると、50歳以上の職員構成が3ポイント以上上回っており、人件費の負担に大きな影響を与えています。経常的経費の抑制の観点から、更なる職員数の削減を進めていきます。
物件費は18.5%で、類似団体の平均を下回っています。決算額は前年度比で4.3%、5億円余の増となりましたが、経常収支比率は、歳入経常一般財源が増だったことにより、前年度に比べ0.6ポイントの減となりました。「財政健全化に向けたアクションプログラム」の取組結果を踏まえ、今後も事業内容の精査や実施方法の工夫を徹底し、可能な限り歳出削減を図っていきます。
扶助費は12.2%で、類似団体の平均を下回っていますが、私立保育所への保育委託経費の増などにより、前年度比で8.8%、6億5千万円余の増となりました。今後も保育施設整備に伴う運営経費や障害福祉サービス等による社会福祉費の増加が見込まれる一方で、生活困難・要支援者へのセーフティネット施策の充実などによる保護費を始めとする扶助費の抑制を図っていきます。
その他は9.5%で、類似団体の平均レベルとなっています。繰出金の増などにより、前年度比で2.1%、1億2千万円余の増となりましたが、歳入経常一般財源が増だったことにより、前年度に比べ0.8ポイントの減となりました。主な増額要因である特別会計への繰出金については、国民健康保険料・介護保険料などの収入率向上に努めながら、繰出金負担の抑制を図っていきます。
補助費等は6.0%で、類似団体の平均を下回っています。決算額は前年度比で0.9%、3千万円余の増となりましたが、歳入経常一般財源が増だったことにより、前年度に比べ0.4ポイントの減となりました。今後も、「財政健全化に向けたアクションプログラム」の結果を踏まえ、補助対象事業の精査や補助金確定時の精算の厳格化を徹底し、可能な限り歳出削減を図っていきます。
公債費は11.1%で、類似団体の平均を上回っています。26年度は東山公園拡張整備分(5年債)の満期一括償還があったことから、前年度比で58.9%、27億円余の増となったため、前年度に比べ3.6ポイントの増となりました。今後も、毎年度の地方債の発行上限額を20億円までとするルール化に基づき、適切な起債管理に努め、数値の改善を図っていきます。
公債費以外は74.6%で、類似団体の平均を下回っています。人件費の減があった一方、扶助費や物件費等の増がありましたが、歳入経常一般財源が増だったことにより、前年度に比べ4.3ポイントの減となりました。今後も、「財政健全化に向けたアクションプログラム」の取組結果を踏まえ、今後も事業内容の精査や実施方法の工夫を徹底し、可能な限り歳出削減を図っていきます。
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