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収集されたデータの年度
2022年度
2021年度
2020年度
2019年度
2018年度
2017年度
2016年度
2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
財政力指数は過去3か年の平均となるため、今回の増減は令和元年度と令和4年度の単年度数値の差が反映される。単年度数値では、令和元年度が0.45に対して、令和4年度も0.45と同数値となった。これは、基準財政需要額が4.2%増加した一方で、基準財政収入額もほぼ同等の4.3%増加したことによる。令和2年度から令和4年度3か年の平均は、前年度同率の0.47ポイントとなった。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
分子である経常経費充当一般財源が扶助費、物件費等の増加により2.1%の増となったが、分母である経常一般財源が、財調普通交付金、特別区税等の増加により6.0%の増となったため、昨年度比-3.1ポイント減の81.7%となった。今後も、扶助費等の社会保障関係経費の増加や、物価上昇に伴う物件費の増加が見込まれるが、効率的な財政運営に努めていく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
前年度との比較では、4,313円、3.2%の増となった。人口は対前年度比0.1%増となった一方、物件費が新型コロナワクチン接種業務委託、業務委託の拡大、光熱水費の上昇などにより対前年比6.0%増加したことによる。今後、物価上昇や賃金上昇などによるよる影響が見込まれるが、適正な支出と経費の節減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
例年に比べ、前職歴のある職員や経験者採用職員が多く、経験年数の浅い職員層の平均給料額が高くなったため、ラスパイレス指数が0.1ポイント上昇した。今後も、給与の適正化に取り組んでいく。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
平成29年12月に策定した「練馬区職員定数管理計画」に基づき、職種構成を適正化するとともに、職員定数の管理を見直し、削減を進めている。民間が担えることは民間に任せ、行政が責任を持つべき分野において、区が役割を果たしていくため、適正な事業執行体制の確保に努めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
3か年平均で算出するため、今回の増減は令和元年度と令和4年度の差が反映される。令和4年度は令和元年度と比べ、分母である標準税収入額等が5.3%の増となった一方で、元利償還金などが含まれる分子が3.2%の増となった。これにより、単年度数値では、令和元年度が-3.25%に対して、令和4年度と-3.18%とほぼ同等となり、令和2年度から令和4年度3か年の平均は、前年度同率の-2.5ポイントとなった。今後も公共施設の老朽化による改修改築需要が増大していく見込みであるが、将来を見据えた計画的な起債により健全な状態を維持していく。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
これまで、着実な公債償還による地方債残高の縮減や、決算剰余金の基金繰入等による財政調整基金の積立により、将来負担の軽減と充当可能財源の確保に努めてきた。基金等の充当可能財源が地方債現在高等の将来負担額を上回っているため、将来負担比率は負の数値となり、前年度と同様「-%」となった。今後も持続可能な財政運営による財政健全化の維持・向上を目指す。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は、前年度比-1.1ポイント減少した。これは、委員等報酬の増等により分子である人件費が0.9%の増なったが、分母である歳入経常一般財源等がこれを上回る6.0%増となったことによる。今後も人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、前年度比-0.8ポイント減少した。これは、分子である物件費が小中学校光熱水費の増等により約1.7%増となったが、分母である歳入経常一般財源等がこれを上回る6.0%増となったことによる。今後も、物価上昇や委託化の推進等により、物件費が増加することが見込まれるが、適正な執行に努めていく。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は、前年度比-0.1ポイント減少した。これは、分子である扶助費が区立保育所運営経費、私立保育所運営費の増等により5.3%増となったが、分母である歳入経常一般財源等がこれを上回る6.0%増となったことによる。今後も社会保障関係経費の増加が見込まれるが、適正な執行に努めていく。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、前年度比0.4ポイント増加した。これは、分子の多くを占める繰出金が、国民健康保険事業会計、後期高齢者医療会計繰出金の増などにより前年度比9.8%増加したことなどによる。今後は、介護保険会計や後期高齢者医療会計など、高齢化により繰出金が増加していくことが見込まれるが、介護予防や医療費の適正化等に取り組んでいく
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、前年度比-0.3ポイント減少した。これは、分子である補助費等が産業融資利子補給金、信用保証料補助金の減などにより-1.6%減少したことによる。補助費については、点検・検証を実施していく中で、今後も適正な執行に努めていく。
公債費
公債費の分析欄
公債費に係る経常収支比率は、元利償還金が減少したことから、前年度比で-1.2ポイント減少した。今後は、公共施設の改修改築需要への対応など、比率の増加が見込まれる。将来を見据えた計画的な起債により健全な状態を維持していく。
公債費以外
公債費以外の分析欄
分子である歳出充当経常一般財源は、光熱水費の上昇による物件費の増、保育所運営費等の扶助費の増などにより、前年度比3.5%の増となった。一方、分母である歳入経常一般財源等が前年度比6.0%増加したことにより、前年度比-1.9ポイント減となった。今後も、物価上昇や委託化の推進等による物件費や、少子高齢化による扶助費の増加が見込まれるが、適正な執行管理に努めていく
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
総務費は、施設整備基金積立金の増により、増加となった。民生費は、令和3年度に実施した子育て世帯臨時特別給付金、非課税世帯特別給付金事業の終了により減となったが、学童クラブの待機児童対策など子育て施策の充実を続けており、今後は増加が見込まれる。衛生費は、新型コロナウイルス感染症対策経費やワクチン接種経費などにより、高い水準で推移した。土木費は、道路や公園整備など、事業進捗により年度間に変動があり、今回は公園新設改修費の増により、増加となった。教育費は、学校改築等の改修改築経費の事業進捗等により減となったが、老朽化した校舎の改修改築、学校情報化の推進等により、高い水準で推移するものと見込まれる。公債費は、満期一括償還額の減により、減少となった。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
人件費は、委員等報酬の増等により増加した。今後は、地方公務員法改正による定年年齢の引き上げの影響により、隔年で退職手当の発生が見込まれる。物件費は、物価上昇は、民間委託の推進等により増加傾向にあり、この傾向が続くことが見込まれる。扶助費は、令和3年度に実施した子育て世帯臨時特別給付金、非課税世帯特別給付金事業の終了により減となったが、学童クラブの待機児童対策など子育て施策の充実を続けており、今後は増加が見込まれる。普通建設事業費は、事業進捗により年度間の変化が大きいが、公共施設老朽化による改修改築需要の増大により増加し、高い水準で推移することが見込まれる。繰出金は、国民健康保険事業会計繰出金が社会保険への移行などによる保険者数の減少などにより減少傾向にあるが、高齢化の進展による介護保険会計、後期高齢者医療会計への繰出金が増加傾向にあり、今後もこの傾向が続く見込みである。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄財政調整基金残高比率は、分子となる基金残高が、特別区財政調整交付金や特別区税等の歳入一般財源の増を活用し、積み増しを行ったことにより4.3%増となったが、分子となる標準財政規模が5.4%増となったため、0.29ポイントの減となった。実質単年度収支比率は、財政調整基金取崩額が増加したため、1.31ポイントの減となった。実質収支比率は、前年度から0.7ポイント減となった。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄各会計の実質収支額はすべて黒字である。今後も堅実な財政運営に取り組むとともに、適正比率の維持に努める。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄実質公債比率の分子は、前年度比で2,241百万円減少した。これは、校舎改築工事の進捗上、債務負担行為に基づく支出額が一時的に減少したことによるものである。公共施設の改修改築自体の需要は、施設の老朽化が進む中で、今後も増大が見込まれる。世代間の負担の公平性を保つため、金利動向や将来世代への負担に配慮しながら、積極的に起債を活用していくが、将来を見据えた計画的な起債により健全な状態を維持していく。
分析欄:減債基金毎年度、満期一括償還地方債償還元金の1/10ずつを計画的に積み立てている。今後も、公的資金活用を主としつつ、計画的な積立を行う。
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄将来負担比率の分子は、前年度比で-10,204百万円減少した。充当可能基金が11,071百万円増加したことが主な要因である。今後も、地方債現在高や基金残高等に配慮しつつ、健全な財政運営に努めていく。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)前年度残高に対して約64億円の増となった。これは、決算譲与による積立が約51億円、その他の積立が約50億円、合計約101億円の積立に対して、取崩が約37億円であったためである。取崩しは主に財政調整基金と医療環境整備基金の取崩しである。財政調整基金は当初約53億円の取崩を予定していたが、歳出・歳入の決算見込みなどを勘案し、結果的に32億円となった。医療環境整備基金は、練馬光が丘病院移転改築などの事業進捗により約5億円を取崩した。(今後の方針)歳入は、ふるさと納税や、地方消費税の清算基準の見直し、法人住民税の一部国税化などにより既に大幅な減収が生じている。今後も、世界的な金融引締め等の影響など、海外景気の下振れリスクや、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動が与える影響に十分注意する必要がある。歳出は、少子高齢化の進行による福祉・医療などの社会保障関係経費、区立施設の老朽化による改修改築経費、練馬区特有の課題である道路、鉄道などの都市インフラの整備費など、膨大な需要に対応していかなければならず、今後、財政状況が厳しくなることは確実である。加えて、東京都特別区は、年度途中の調整税の減収について、一般の市町村が採りうる減収対策が制度上採れず、基金の活用により対応せざるを得ない。将来に渡って持続可能な財政運営を行うためにも、中長期的な財政対応力を強化する基金の積立は必要であり、今後も必要に応じて活用を図りながら計画的に積立てを行う。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)前年度残高に対して約20億円の増となった。これは、決算剰余等による約52億円の積立を行った一方、一般財源等の不足を補うためため、取崩を32億円行ったことが要因である。(今後の方針)歳入は、ふるさと納税や地方消費税の清算基準の見直し、法人住民税の一部国税化などにより、既に大幅な減収が生じている。今後も、世界的な金融引締め等の影響など、海外景気の下振れリスクや、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動が与える影響に十分注意する必要がある。歳出は、社会保障関係経費の増加や、老朽化した区立施設の改修改築など膨大な財政需要に対応していかなければならず、今後、財政状況が厳しくなることは確実である。東京都特別区は、年度途中の調整税の減収について、一般の市町村が採りうる減収対策が制度上採れず、財政調整基金等の活用により対応せざるを得ないことから、将来に渡って持続可能な財政運営を行うためにも、特定目的基金の積立と調整を図りながら、計画的に積立てを行う。
減債基金
減債基金
(増減理由)前年度の対して6百万円の増となった。満期一括償還方式による起債の借入額の10%を計画的に積立てているが、普通会計上は公債費扱いとなるため、積立額が基金利子の約6百万円となったことによる。(今後の方針)老朽化した区立施設の改修改築や、都市計画道路などの都市インフラの整備など、今後、投資的経費は増加する見込である。金利動向を注視しながら、社会資本形成に資する事業には世代間の負担の公平を図るため、後年度負担に配慮しつつ、積極的に起債を活用していく。その際、満期一括償還方式による借入額の10%を毎年度減債基金に積み立て、償還財源を確保する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)・施設整備基金・・・施設の建設、改修または改築・大江戸線延伸推進基金・・・都営地下鉄大江戸線光が丘駅から大泉学園町方面の延伸に資するもの・医療環境整備基金・・・国おける医療環境の整備に資するもの・区営住宅整備基金・・・区営住宅の大規模修繕その他の整備・みどりを育む基金・・・緑化の推進およびみどりの普及啓発に関すること、区民の緑化活動への助成に関すること、民間樹林等の保全および取得に関すること、その他みどりの保全および創出に関すること。(増減理由)その他特定目的基金全体で、前年度に対して約44億円の増となった。主な要因は、練馬光が丘病院の移転改築等にともなう医療施設整備へ医療環境整備基金を繰入たこと等により約5億円を取り崩した。一方、今後の公共施設改築等に備えた施設整備基金への積立、基金運用利子等により約49億円を積み立てたことによる。(今後の方針)区立施設の老朽化による改修改築に備え、施設整備基金への積立を優先的に行っていく。医療環境整備基金については、事業進捗に応じた活用を図っていく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
建築後30年以上経過している建物が総延床面積の約70%となっており、有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ高い水準となっている。公共施設総合管理計画に基づき、目標使用可能年数を80年とするなど長寿命化、改修メニューの絞り込み、新築改築時の施設規模精査等の取り組みを行う。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
健全な財政運営を継続するため、適切な起債残高の管理に努めていく。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
建築後30年以上経過している建物が総延床面積の約70%となっており、有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ高い水準となっている。公共施設総合管理計画に基づき、目標使用可能年数を80年とするなど長寿命化、改修メニューの絞り込み、新築改築時の施設規模精査等の取り込みを行う。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率、実質公債費比率とも類似団体と同程度であり、今後とも公債費の適正管理に取り組んでいく。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
学校施設、公営住宅の有形固定資産減価償却率が類似団体と比べて数値が高くなっている。区施設の半分以上を占める学校施設においては、かねてより、老朽化対策が課題となっている。このため学校施設管理基本計画を策定し、改修・改築のみならず、適正配置、複合化をあわせて実施していく。その他施設においても、統合、再編、長寿命化など多様な視点で対応を行っていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
市民会館の有形固定資産減価償却率が類似団体と比べて数値が高くなっている。市民会館においては、文化施設として求められる機能等を精査のうえ、施設・設備の適切な維持・更新を計画的に実施していく。その他施設においても、統合、再編、長寿命化など多様な視点で対応を行っていく。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から9,079百万円の増加(+0.6%)となった。金額の変動が大きいものは土地と基金であり、土地(事業用資産)が1,580百万円の減少、土地(インフラ資産)が4,493百万円の増加、財政調整基金が1,384百万円の増加、減債基金が1,332百万円増加した。次に負債総額は前年度末から918百万円の減少(▲0.9%)となった。金額の変動が大きいものは地方債(固定負債・流動負債)であり、583百万円増加した。全体では、まず資産において固定資産が1,407,725百万円で前年度末から6,743百万円の増加(+0.5%)であった。一般会計等より全体の資産残高が多いのは、公共駐車場会計に属する資産が含まれるためである。次に、負債について、翌年度に償還予定を含めた地方債全体で57,222百万円であり、前年度末から501百万円の増加(0.9%)であった。一般会計等より全体の負債残高が多いのは、公共駐車場を取得した際の地方債借入金の残高が計上されているためである。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は287,026百万円となり、前年度比26,827百万円の増加(+10.3%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は130,324百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は156,702百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。経常費用のうち最も金額が大きいのは社会保障給付(96,667百万円、前年度比2,936百万円)であり、経常費用の33.7%を占める。全体では、一般会計等より移転費用のうち補助金等の金額が大幅に多い。これは、国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療の各特別会計の保険給付費・拠出金等が134,168百万円計上されているためである。この補助金等の173,079百万円と社会保障給付の96,687百万円で経常費用全体の66.4%を占めている。今後も高齢化の進展などにより、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等と国県等補助金からなる財源(292,582百万円)が純行政コスト(277,937百万円)を上回ったことから、本年度差額は14,645百万円(前年度比+6,414百万円)となり、純資産残高は9,997百万円の増加となった。ただし、税収等(183,563百万円)のみでみると純行政コストを下回っている。全体では、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の国民健康保険料や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が54,058百万円多くなっており、本年度差額は15,539百万円(前年度比+6,725百万円)となり、純資産残高は1,370,877百万円となった。ただし、一般会計等同様に税収等(237,621百万円)のみでみると純行政コストを下回っている。一般会計等と全体ともに地方税の徴収業務の強化等により税収等の増加に努める。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は24,765百万円であったが、投資活動収支については▲22,083百万円となった。財務活動収支は地方債の償還額等が地方債発行収入を上回ったことから▲1,086百万円となったが、本年度末資金残高は前年度から1,597百万円増加し、10,667百万円となった。全体では、国民健康保険、介護保険及び後期高齢者医療の保険給付費・拠出金等のため、一般会計等よりも移転費用支出の金額が大幅に多いが、国民健康保険料や介護保険料が税収等収入に含まれることから、業務活動収支について、一般会計等より1,564百万円多い、26,329百万円となっている。投資活動収支については▲22,737百万円、財務活動収支については▲1,286百万円となったが、本年度末資金残高は前年度から2,306百万円増加し、12,766百万円となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は197.2万円であり、類似団体平均値を下回っている。歳入額対資産比率についても、4.53年となり類似団体平均値を下回っている。有形固定資産減価償却率については、61.8%となり前年度比△0.5%となっている。類似団体平均値を上回っている理由としては、学校等の事業用資産建物の有形固定資産減価償却率の値(61.4%)が影響していることが考えられる。また、住民一人当たり資産額がHPで公表している数値(197.3万円)と異なるのは4月1日時点の住民人口を使用しているためで、有形固定資産減価償却率がHPで公表している数値(61.8%)と異なるのは、物品を含めて算出しているためである。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、93.0%(前年度比+0.1%)であり、類似団体平均値を下回っている。将来世代負担比率は、4.3%(前年度比+0.1%)となっており、類似団体平均より将来負担比率が大きくなっている。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは37.6万円であり、類似団体平均値を下回っている。前年度比で△6.4万円となっているのは、特別定額給付金事業終了によるコスト減少のためである。また、社会保障給付が増加しているため、資格審査等の適正化や各種手当への独自加算等の見直しを進め、社会保障給付の増加傾向に歯止めをかけるよう努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は13.9万円であり、類似団体平均値より上回っている。基礎的財政収支は、7,981百万円であり、類似団体平均値を下回っている。前年度比で4,053百万円となっているのは、業務活動収支のうち税収等収入が183,622百万円(前年度比+9,884百万円)と増加したためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は3.2%であり、類似団体平均値より下回っている。前年度比で△0.2%となっているのは、社会保障給付等の増加により経常費用が287,026百万円(前年度比+26,827百万円)と増加したためである。
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