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令和4年度の財政力指数(令和2年度から4年度の3か年平均)は0.44で前年度から増減なしである。令和4年度単年度の財政力指数は0.43(3年度0.44・2年度0.46)であり、前年度比で基準財政需要額が5.0%増、基準財政収入額が1.1%増となったため0.1ポイント減となった。
財政調整交付金や特別区税の増により分母である経常的一般財源等総額が6.0%増加したため、物件費の増等により分子である経常的経費充当一般財源等が3.8%増加したものの、対前年度比で1.7ポイント減となった。
人件費は327億円で対前年度比6億16百万円の増となった。これは退職者数の増(97人→114人)により退職手当が2億53百万円の増となったことなどによるものである。物件費は436億9,300万円で対前年度比で1億50百万円の増となった。これは基幹系システム機器更改で5億56百万円の増となったことなどによるものである。
昇給査定が「極めて良好」及び「特に良好」の場合の昇給号給数が国よりも低いため、ラスパイレス指数も国より低い水準で推移している。平成30年度から令和元年度にかけて指数の低下は退職状況等による影響を受けていると考えられる。
保育園及び学校の調理・用務業務の委託化、学童クラブ運営業務の委託化などのアウトソーシングや区施設における指定管理制度の積極活用など、公共サービスの民間開放を中心に職員数を削減してきたが、新型コロナウイルス感染症対策における保健所強化の継続、児童相談所開設への対応等、職員数が増となっている。今後も、児童相談所職員の確保(継続的に人材育成をするための人員確保)、まちづくり事業の推進などの行政需要により職員数の増が見込まれる。
令和4年度の実質公債費比率(令和2年度から4年度の3か年平均)は-4.1%で、前年度-4.4%から0.3ポイント増となった。令和4年度単年度の実質公債費比率は-3.55872(3年度-4.08065・2年度-4.67953)であり、対前年度比で分母のうち標準財政規模が63億38百万円増加し、分子のうち地方債にかかる元利償還金が1億68百万円、公債費に準ずる債務負担行為に係るものが1億15百万円の減となったため、0.5ポイント増となった。
令和4年度の将来負担比率は、将来負担すべき実質的な負債額が生じていないため「―」ではあるが、計算式にあてはめて算出した値は-94.5%である。令和3年度の将来負担比率は-88.8%であり、分子において控除する充当可能基金が175億96百万円の増となったため5.7ポイント減となった。
人件費は327億円で前年度の320億8,400万円と比較し、6億1,600万円、1.9%の増となった。これは、退職者数の増に伴い、退職手当が、2億5,300万円の増となったことなどによる。しかし、分母の経常一般財源等が増えているため、経常収支比率は0.9ポイント減少している。
物件費は、436億9,400万円で、前年度435億4,300万円と比較し、1億5,000万円、0.3%の増となった。これは、新型コロナウイルス医療体制支援事業1億8,500万円の増などが主な要因である。
扶助費は、968億4,000万円で前年度の992億100万円と比較し、23億6,100万円、2.4%の減となり、経常収支比率は0.7ポイント減少している。これは、子育て世帯への臨時特別給付の59億9,900万円の減となる一方、電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付32億4,800万円の皆増などが主な要因である。
繰出金は、205億5,100万円で前年度の190億3,800万円と比較し、15億1,200万円、7.9%の増となった。これは、後期高齢者医療事業会計への繰出金が、8億2,900万円の増となったことが要因である。しかし、分母の経常一般財源等が増えているため、経常収支比率は0.3ポイント減少している。
補助費等は、161億6,400万円で、前年度の127億円3,500万円と比較し、34億2,800万円、26.9%の増となり、経常収支比率は0.4ポイント増加している。これは、子育て世帯等臨時特別支援事業費補助金返還金18億2,400万円、感染症医療費負担金返還金10億3,500万円の増が主な要因となる。
公債費、25億6,800万円で、前年度の27億3,600万円と比較し、1億6,800万円、6.2%の減となり、経常収支比率は0.2ポイント減少している。これは、元金償還金の減によるものである。
物件費等の増加により、分子である経常経費充当一般財源等が増加したが、財政調整交付金、特別区税の増により、分子の増加を上回る分母の経常一般財源等が増加したため、前年度比1.5%の減となった。
財政調整基金については、新型コロナウイルス感染症対策や地域経済対策の充実などにより歳出規模は増大したものの、景気回復基調により歳入環境が改善した結果、7億59百万円の増となった。その他特定目的基金については、小・中学校を含めた公共施設の再構築への取組に備えるため、義務教育施設整備基金や公共施設等整備基金などに積み立てたことにより163億98百万円の増となった。景気回復基調により歳入環境が改善した結果、令和2年度の積立不足分(令和2年度は財調基金への積立を優先したため、義務教育施設整備基金及び公共施設等整備基金への積立が不足)も積み立てることができている。(今後の方針)当初予算編成時の財源不足額への対応や、経済事情の変動等に伴う財源不足や緊急を要する財政需要に対して財政調整基金の活用を行っている。今後も景気後退期に必要な金額を確保することを考慮し、戦略的に活用を図る。義務教育施設整備基金と公共施設等整備基金についても、今後の施設改修に備え計画的に積立を行う。
(増減理由)財政調整基金については、新型コロナウイルス感染症対策や地域経済対策の充実などにより歳出規模は増大したものの、景気回復基調により歳入環境が改善した結果、7億59百万円の増となった。(今後の方針)当初予算編成時又は経済事情の変動等に伴う財源不足や、緊急を要する財政需要に対応するために財政調整基金を活用している。今後も景気後退期に必要な金額を確保することを考慮し、戦略的に活用を図る。
(増減理由)方針に沿った金額を積み立てた。満期一括償還に向けた実際の減債基金への元金償還相当の積立は令和2年度で全額充当している。(今後の方針)年間3億円以上の積立を見込み、決算余剰金が発生した際には積極的に積み立てる。
(基金の使途)・義務教育施設整備基金:義務教育施設の増改築、大規模改修及び耐震補強工事に要する資金に充てる。・住宅基金:住宅対策事業の推進により、快適な住宅環境の形成に寄与する事業に充当する。・平和基金:平和事業の推進により、世界平和の実現に貢献する事業に充当する。・佐藤太清青少年美術奨励基金:青少年の美術奨励に資するため、佐藤太清氏からの寄付金を基に設置し、区民等の寄附金をもって充てる。・いたばしボランティア基金:区民とともにボランテイア活動を推進し、もって区民の福祉の向上に資するため設置し、区民等の寄付金をもって充てる。・櫻井徳太郎民族学研究奨励基金:民俗学の研究奨励に資するため、櫻井徳太郎氏からの寄付金を基に設置し、区民等の寄付金をもって充てる。・公共施設等整備基金:公共施設(義務教育施設を除く)の建設、増改築、大規模改修、耐震補強工事、用地の取得その他の整備及び緑化の推進委資する用地の取得に要する資金に充てる。・東武東上線連続立体化事業基金:東武東上線連続立体化事業及びこれに関連する事業に充当する。(増減理由)・義務教育施設整備基金:最終補正の剰余金の活用により96億77百万円の増・公共施設等整備基金:最終補正の剰余金の活用により72億1百万円の増・東武東上線連続立体化事業基金:事業見込み額の減に伴い34百万円の減(今後の方針)・義務教育施設整備基金と公共施設等整備基金について、今後の施設改修に備え計画的に積立を行う。・東武東上線連続立体化事業基金は、事業の進捗状況にあわせて積立を行う。
令和2年度と令和3年度を比較した際に、取得価格が152億増、減価償却累計額が36億増となっており、その結果、減価償却率が1.2ポイント減少している。
債務償還比率の計算式によると、分子(将来負担額-充当可能財源)は-35,190,175千円、分母(経常一般財源等-経常経費充当財源等)は70,205,851千円となり、債務償還可能年数は、「-」となっている。地方法人課税の税制改正に伴う減収や、新型コロナウイルス感染症の影響などによる厳しい財政状況のなかで、戦略的な起債発行が求められるが、新たな収入確保策の確立、事務事業の効果や効率性を客観的な視点で見極めつつ、前例に捉われずあらゆる創意工夫を重ねることで、持続可能な財政運営を推進していく。
将来負担比率は生じていない一方で、小・中学校をはじめとした公共施設の更新需要は継続して見込まれている。今後も区民ニーズを的確に捉えながら、施設更新や複合化について計画的にすすめ、中・長期的視点による施設の維持・管理を推進していく。
将来負担比率については、一般会計等が負担する将来負担額に対し、充当可能財源の額が上回るため、将来負担比率はマイナスとなっている。実質公債費比率については、早期健全化基準を大きく下回る算定結果となっている。分母である標準財政規模が24億56百万円増加したうえに、分子である債務負担行為に基づく支出のうち公債費に準ずるもの等が3億36百万円増加したため、単年度の比率は0.6ポイント悪化した。そのため、3か年平均では0.2ポイントの悪化となった。
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