収益等の状況について
収益的収支率は平成26年度以降は平均値を大きく上回っているが、一般会計からの繰入金の増に伴って増加している。他会計補助金比率及び宿泊者一人当たりの他会計補助金額は平均値を大きく上回っており、宿泊者一人当たりの他会計補助金額にあっては、全体的に宿泊定員稼働率が低いことから高くなっている。売上高人件費比率については、本来低いことが望ましいが平均を大きく上回っているため、今後人件費抑制の検討を行う必要がある。
資産等の状況について
オープンしてから25年目となり、施設・設備ともに老朽化が著しい。施設面では、建物の雨漏りや浴槽からの漏水が見られる。設備面では、風呂用ボイラーや給湯用ポンプ、配管などの劣化が著しく、また、客室空調機器についても使用頻度の高い時期には故障が多く発生している。今後も引き続き緊急性の高い箇所から順に計画的に修繕を実施して行く。
利用の状況について
宿泊利用については、家族等の個人単位である場合にはGWや年末年始のカレンダーの状況にどうしても左右されてしまい年度ごとに多少ばらつきが出てしまっているが、今後も企業研修やスポーツ団体の利用などの新規獲得やリピーターを増やし、安定した利用を確保したい。休憩利用については、PRによる新規利用者の獲得と、リピーターの確保ができており、増加傾向にある。宴会利用については、特別プランの設定などにより増加傾向にある。
全体総括
収益的収支比率を高めるためには利用者を増やす必要がある。利用者に安全・快適に利用していただけるよう老朽化した施設・設備の改修や修繕について計画的に行う。また、施設PRを行い利用者増を図る。併せて、人件費抑制のため、「レストラン」「宴会」「宿泊施設」について効率的な運営方法を検討する必要がある。