収益等の状況について
①収益的収支比率はH25年から回復基調で推移し経営改善が進んでいたものの、H29年7月の豪雨災害による一時休館と来客数の減少により収益が低下し100%を下回った。④定員稼働率、⑥売上高GOP比率についても稼働日数減少による収益低下により悪化した。⑥売上高GOP比率は若干のマイナスとなっているものの、⑦EBITDAはH29年を除きH27年、H28年とプラスを確保していることから設備修繕費等をはじめ経費削減が図られている。ただし、⑤売上高人件費比率が上昇傾向増加に転じていることから人件費抑制に向けた施策を実施する必要がある。また、⑩設備投資見込額32,439千円のとおり、今後、大規模な設備投資が必要な場合、単年度収支が悪化する恐れがある。
資産等の状況について
⑨施設の資産価値19,905千円に対し、⑩設備投資見込額は32,439千円と上回っているとおり、施設の老朽化が進んでいることから、今後、大規模な更新設備投資が見込まれる。
利用の状況について
H29年は両数値とも横ばいで推移しているが、市町村周辺地域の宿泊客数は増加基調にあるため、施設運営の見直しにより、宿泊需要の取り込みを図る必要がある。
全体総括
稼働率も低下基調であり、今後は施設老朽化に伴う投資の増加が見込まれる。市町村周辺地域の宿泊客数動向は上昇基調であることから、利用料金の見直しなどにより、より効率的な運営体制の構築を図るが、本市の基本スタンスとして民間譲渡に向けた取組みを進める。