収益等の状況について
収益的収支比率、他会計補助金比率、売上高人件費比率は、類似施設の平均を上回る数値となっており、経営の健全化については、ある程度良好であると分析できる。しかし、今後、施設の老朽化に伴い修繕等が想定され、他会計補助金比率の悪化が懸念されることから、計画的に取り組むことが必要と判断する。
資産等の状況について
施設建設後25年以上を経過しており、今後は施設の老朽化に伴う修繕等が想定される。このことから、投資計画を策定するなど、計画的に進めることが必要と判断している。
利用の状況について
地域の宿泊需要が低下しているものの、当該施設はスキー場に隣接された施設であり、スキー場利用者の減少が宿泊需要低下の要因となっている。収益、資産等の状況を踏まえて、施設全体のあり方について検討することが必要である。
全体総括
・経営の健全性、効率性今後、人口減少に伴う利用者の減少が懸念されることから、新規の顧客獲得に努め、経営の安定化に取り組む必要がある。・施設の老朽化の状況建設後25年以上経過しており、今後、施設修繕、改修が多くなることが考えられる。このことから、計画的な投資に努めることが必要と判断している。・施設のあり方を含めた検討現在は、指定管理者制度により施設運営を行っているが、今後、施設のあり方を含めて検討することが必要であり、その検討結果を踏まえて経営戦略策定に向けて取り組む必要がある。以上のことから、他会計補助金に頼らない、独立採算の原則を意識した企業経営を行っていかなければならない。