長崎県長崎市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
歳入においては、経済基盤が弱く雇用情勢が厳しいことから、法人市民税、事業所税の法人関係税や固定資産税及び個人市民税が低く税収基盤が脆弱である。また、歳出においては、扶助費や公債費などの需要が多額であり、歳出総額が中核市平均を37.5%上回るなど財政力指数を押し下げている要因となっている。地方交付税に大きく依存しない、自主的かつ安定的な再生基盤を確立するため、今後も産業振興や地域の活性化を図りながら自主財源の根幹である市税収入の確保に努めるとともに、使用料・手数料の適正化や財産収入の拡大などにも積極的に取り組み、改善したい。
財政構造の弾力性
生活保護費や児童福祉費など扶助費においては1.3ポイント悪化したものの、人件費においては給料及び期末勤勉手当を見直すなど1.5ポイント改善したほか、地方交付税、臨時財政対策債の増による経常一般財源の増などに伴い、対21年度決算と比較して1.2ポイント改善したが、依然として高い水準にある。行財政改革プランに基づき、平成27年度末までに80%台後半を目指す。
人件費・物件費等の状況
前年度と比較して1,261円の減であり、類似都市平均と比較して4,722円上回っている。これは、経済対策による雇用対策関連事業や予防接種費などの物件費の増があったものの、人件費については、給料及び期末勤勉手当の見直しや職員数の削減により減少したものである。また、類似都市に比べ原爆関係経費が多額であることも平均値を上回る要因となっている。
給与水準(国との比較)
平成21年1月から、行政職給料表の継ぎ足しの廃止、特別昇給制度の見直しなど、ラスパイレス指数が高い要因であった市独自の制度を国に準じたものに改めたことにより、類似団体平均よりも低い水準となっている。また、見直しの効果は、継続的に維持され、国の特殊要素を除いては、今後も逓減していく見込みである。
定員管理の状況
第4次行政改革大綱(平成18年度〜22年度)の計画期間中に723人の職員を削減し、目標としていた削減数600人(13.4%)を達成した。平成22年度においては実施計画に基づき、ごみ収集業務や学校給食調理業務等の民間委託、公立病院や公立保育所の民間委譲、指定管理者制度の導入等、積極的に民間活力を活用するほか、組織体制の見直しなどを行ったところである。今後も、新たに作成した「長崎市行財政改革プラン(平成23年度〜27年度)」に基づき、より適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
平成22年度において、臨時財政対策債(約9.6億)や合併特例債(約5.5億)の公債費が増加しているものの、過去に整備した地域総合整備事業債(約18.7億の減)が大きく減していることによる。平成22年度の実質公債費比率は、12.3%であり、類似都市平均より上回っているが、年々減少(H21:13.3%から1.0%の減)し、今後も大型事業の償還が終わる見込みであることから、減少が見込まれる。
将来負担の状況
【平成22年度決算における主な増減要素】・地方債残高:地域総合整備事業債-41億円、臨時財政対策債+72億円・公営企業等繰入見込額:下水道事業分-36億円、企業債残高-59億円・退職手当負担見込額:一般会計等職員数-139人・充当可能基金:市庁舎整備基金22億円、財政調整基金9億円地方債残高について、未だ将来への大きな負担となっているため、新規の起債の発行を抑制し、残高を減少させる。類似都市平均を上回っているが、昨年と比較すると105.3%から90.3%と減少しているため、引き続き財政の健全化を図り、将来負担比率を減少させていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
第4次行政改革大綱(平成18年度〜22年度)における目標を上回る人員の削減や給料月額及び期末・勤勉手当の支給割合の引下げなどの給与改定に伴う職員給与費の減により、人件費割合は減少している。今後も指定管理者制度の導入や民間委託等を推進し、民間活力を積極的に活用するほか、組織体制の見直しなど、新たに作成した「長崎市行財政改革プラン(平成23年度〜27年度)」に基づき適切な定員管理を図るとともに、一層の人件費抑制に努める。
物件費
経済対策による雇用対策関連事業や予防接種費などの物件費の増があったものの、経常収支比率の分母となる歳入に含まれる地方交付税及び臨時財政対策債が増したことにより、経常収支比率は前年比0.2ポイント改善となった。
扶助費
原爆被爆関連経費等により類似都市と比較して高い水準で推移しており、子ども手当関連経費、生活保護費費及び児童福祉費などの増により扶助費における経常一財が前年比15.5%増したことから、前年度と比較して1.3ポイント上昇した。今後も単独扶助費の見直しなどの取り組みを推進する。
その他
繰出金における経常一財は介護保険事業特別会計繰出金の増などにより前年比3.6%増したものの、経常収支比率の分母となる歳入に含まれる地方交付税及び臨時財政対策債が増したことにより、経常収支比率は前年比0.2ポイント改善となった。今後も高齢化等により需要が増加するものと考えられるため、業務改善などにより経費の抑制を図る。
補助費等
補助費等における経常一財は、後期高齢者医療広域連合事務費負担金の増などにより前年比4.2%増となっているものの、経常収支比率の分母となる歳入に含まれる地方交付税及び臨時財政対策債が増したことにより、経常収支比率は前年比0.1ポイント改善となった。今後も様々な団体等に対する補助金、負担金等について費用負担のあり方等を検証し、継続的に見直しを行いながら改善に努める。
公債費
過去に取り組んだ大型建設事業の財源として多額の市債を発行したことが影響し、類似都市平均と比較して高い水準にある。元利償還金に占める経常一財は2.6%増となっているものの、地方交付税及び臨時財政対策債が増したことにより、経常収支比率は前年比0.5ポイント改善となった。今後も合併特例債や臨時財政対策債の償還が多額となっていくことから、単なる資金手当てにすぎない地方債の発行を抑制するなど、行財政改革プランに基づき公債費の抑制に努めていく。
公債費以外
経常一財については、給料及び期末勤勉手当の見直しなどによる人件費の減はあるものの、扶助費をはじめその他は大半が増となっている。しかしながら、経常収支比率の分母となる歳入に含まれる地方交付税及び臨時財政対策債が増したことにより、結果的には経常収支比率は前年比0.7ポイント改善となった。地方交付税に大きく依存しない、自主的かつ安定的な再生基盤を確立するため行財政改革プランに基づき、平成27年度末までに80%台後半を目指す。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
平成22年度決算において、歳入は市税が大幅に予算を上回った(約7億増)、歳出は特別・企業会計繰出金の不用額の増(介護特会において約2.5億)ことなどから実質収支は黒字実質収支自体はこれまで黒字であるが、H19・20においては、基金積立金より取崩額が大きかったことから、実質単年度収支は赤字【参考:直近の一般会計実質収支】H22:1,237百万円、H21:1,977百万円、H20:975百万円
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
【平成22度決算における昨年度からの主な増減要素】・水道事業会計:未払金の増等により流動負債が増加したものの、流動資産が現金預金の増等により流動負債の増加を上回ったため黒字額が増加・下水道事業:流動資産が未収金の減等により減少したものの、流動負債及び算入地方債が未払金の減や算入地方債残高の減等により翌年度繰越財源を控除した流動資産の減少を上回ったため黒字額が増加・病院事業会計:預り金及び未払金の減により流動負債が減少したものの、流動資産が現金預金の減等により流動負債の減少を上回ったため黒字額が減少・国民健康保険事業:一人当たり医療費の増に伴う保険給付費が増したものの、特別調整交付金の増に伴う国庫支出金の増などにより黒字が増加主な会計の主な要因について記載したが、全会計において赤字にはなっていない。※H19その他会計(赤字)の数値は、土地取得特別会計分であるが、これは一部事業を翌年度に繰越したことによるものであり、翌年度の土地開発基金からの借入金で補てんされる。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成22年度において、臨時財政対策債(約9.6億)や合併特例債(約5.5億)の公債費が増加しているものの、過去に整備した地域総合整備事業債(約18.7億の減)が大きく減していることによる。平成22年度の実質公債費比率は、12.3%であり、類似都市平均より上回っているが、年々減少(H21:13.3%から1.0%の減)し、今後も大型事業の償還が終わる見込みであることから、減少が見込まれる。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
【平成22年度決算における主な増減要素】・地方債残高:地域総合整備事業債-41億円、臨時財政対策債+72億円・公営企業等繰入見込額:下水道事業分-36億円、企業債残高-59億円・退職手当負担見込額:一般会計等職員数-139人・充当可能基金:市庁舎整備基金22億円、財政調整基金9億円地方債残高について、未だ将来への大きな負担となっているため、新規の起債の発行を抑制し、残高を減少させる。類似都市平均を上回っているが、昨年と比較すると105.3%から90.3%と減少しているため、引き続き財政の健全化を図り、将来負担比率を減少させていく。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
長崎県長崎市の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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