収益等の状況について
①②収益的収支比率は、費用の大部分を一般会計からの繰入金でまかなっている。令和3年度は営業外収益を除く営業収益が延びず、施設の修繕を行ったこと等の事由から他会計補助金費率が増加している。④令和2年度より新型コロナウイルス感染症の影響により、営業を休止した時期があったこと等から宿泊者数が減少し、コロナ流行前より稼働率が低下している。また、利用は週末休日前に集中し、冬期(11月~翌4月末)は休業としていることも稼働率が上がらない要因となっている。⑤令和2年度より、職員を雇用するのではなく施設管理を委託する形態へと変更したため、売上高人件費率は減少している。⑥⑦施設管理費用を繰入金でまかなっているため数値が悪化している。
資産等の状況について
ヒュッテ建物は既に耐用年数を過ぎている。企業債の借入もない。
利用の状況について
宿泊客は週末休日に集中し、さらに天候にも大きな影響を受ける。隣り合う剣山には年間1万人余りの登山客があるが、そこから約40分の一の森に縦走する登山客は一部である。日帰りでの登山も増え、宿泊客減少の要因になっている。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により宿泊客の減少に拍車が掛かっている。
全体総括
徒歩で2時間ほどかかる山小屋では、宿泊客がある日のみの営業とすることは管理人の勤務上非常に効率が悪いものとなる。このため、閑散期の営業の在り方を検討する必要がある。また、ウィズコロナ・アフターコロナを見据え、利用者増加のために登山客が足を運んでくれるような情報発信をする必要がある。