経営の健全性・効率性について
経常収支比率は100%を超えており黒字経営となっているが、経費回収率が100%を下回っていることから、下水道使用料で賄うべき費用を一般会計からの繰入金等で補てんしている状況である。汚水処理原価が平均より低く、維持管理費等の経費節減効果が現れている。施設利用率については平均を下回っているが、整備区域を拡大中であることから、今後、向上していくものと見込まれる。
老朽化の状況について
管渠の多くが昭和50年代以降に布設されており、耐用年数を経過したものがほとんどないことから、他の類似団体に比べ、老朽化が進んでいない。
全体総括
経費回収率が100%を下回っており、一般会計からの繰入金等に頼った経営を行っていることから、独立採算達成へ向けての経営努力が必要である。今後、老朽化に伴う施設の更新費用の増加が見込まれることから、継続的に安定した経営を行っていくためには、適切な下水道使用料設定及びさらなる経費の節減が必要であると考える。