収益等の状況について
令和3年度についても、引き続き新型コロナウイルス感染拡大の影響により、定員稼働率及び売上高GOP比率が低迷しており、一般会計からの休業補償等により収支の減少幅が縮小しているが、厳しい財政状況が続いている。
資産等の状況について
企業債については、平成13年に借入を行って以降、新たな借入は行っておらず、当該借入金は平成30年度に償還が完了した。平成29~30年度にかけて耐震補強・改修工事を実施したところであり、今後、基金の残高に留意しつつ、中長期的な修繕・機器更新等を計画的に実施していく。
利用の状況について
当該宿泊施設の宿泊者数動向は所在市町村の宿泊者数動向とほぼ同様に推移をしている。令和3年度については、観光需要施策により令和2年度と比べ宿泊者数は増加したが、コロナ禍以前の水準までは回復はしていない状況である。
全体総括
新型コロナウイルス感染拡大の影響による宿泊者を含む利用客の減少により、非常に不安定な経営状況が続いている。当該施設は、市内でも人口減少が顕著な地域に位置しており、中長期的な地域経済の活性化を図る上で、地域の交流拠点としての役割を担っている。こうしたことから、コロナ禍においても、魅力的な「景観」や新鮮な地元食材を使った「食」の提供など、当該施設の強みをしっかりとPRしていくことで、新規顧客の開拓やリピーターを獲得し、安定的な収益確保を図っていく。