収益等の状況について
収益的収支比率は100%未満であるが、類似施設の状況と大きな差はなく、定員稼働率も類似施設平均値を超える状況にあり、他会計からの繰入も基本的に行っていない。平成27年度のみ他会計補助金比率が計上され、EBITDAが平均値を大きく下回っているのは、落雷による機器損傷による保険金収入があったことによる。指定管理制度(利用料金制)により効率的な運営を行っている。
資産等の状況について
運営は指定管理制度で、資産は大阪府所有であるため、資産維持のための経費は比較的少額で済んでいる。
利用の状況について
村に存在する類似施設が限られ、立地条件などが異なることから互いに競合施設とは言いがたい部分があるが、宿泊者数としては、平均を上回り、安定的な経営状況である。
全体総括
府有施設を借り受けての指定管理制度による運営、山上に競合施設がないこと、さらに観光関連施設(金剛山ロープウェイ)が近接するという状況で、経営結果の数値だけにとらわれることなく、金剛山ロープウェイも合わせて、総合的に将来的な運営方針を検討する必要がある。また、平成32年度を目途に将来にわたって安定的に事業を継続していくための中長期的な経営の基本計画である「経営戦略」の策定に取り組む。