経営の健全性・効率性について
小海町の上水道の経営は、料金収入を持って経営が成り立っています。経常収支比率は、H28年度では101%と平均より低く、厳しい経営状況にあります。施設の老朽化に伴う、漏水修理等に多大の費用がかかり、損益収支を圧迫する要因となっています。水道管を敷設するために借りたお金も徐々には減っていますが、まだ約1億ほど残っています。経営を安定させるため、未収金の徴収、敷設替えをする際のダウンサイジング(管路の口径を小さくすること)等で経費を削減するなどの工夫が必要となっています。又給水原価100円を目指し、水道料金(2,451円/20㎥)の現状維持を図りつつ経営しなければならないことを職員一同一丸となってあたる所存です。なお水道料金は平成7年に基本料金を値上げして以来消費税のみ改定した以外は据え置かれています。
老朽化の状況について
昭和40年代に布設した水道管から老朽化してきており、管路施設の約半分の償却が終わろうとしています。施設の適正な維持管理に努め、長寿命化をめざします。老朽化した管路や施設は漏水や事故のにつながるとして順次敷設替等を実施し有収率を高くし将来に備えます。
全体総括
小海町の水道事業は、町民生活や産業活動に必要な水道水を供給し、町民に身近な社会資本を整備し、必要なサービスを提供する役割を果たし、町民生活の向上と地域産業の発展に寄与してきました。しかし、今後の水需要は、少子化等による人口減少、節水意識の浸透など減少していくと考えられます。また、今後の水道施設の整備については、水道水の安定的な供給のため、老朽化した管路の更新等の投資の必要性もでてくると思われます。このような厳しい状況から健全経営のための合理化推進の取組みが求められることから、中長期にたって経営を行います。