収益等の状況について
平成22年に隣接するスキー場が閉鎖した事により、年間を通じ利用者数が減少したことから経営環境は厳しい状況が続いているが、定員稼働率は類似施設平均値を上回っており、収益的収支比率についてもおおよそ平均値となっている。なお、収益的収支比率については、昨年度までの算定方法に誤りがあり、今年度の数値が大きく異なっている。正しい数値はH28→99.9%、H27→99.0%、H26→90.5%、H25→90.9%である。
資産等の状況について
現在の資産価値は約1億8百万と算定している。施設建設後16年が経過し施設各所に経年劣化がみられるため、計画的な施設の修繕が必要となっており、今後10年で1,200万円の設備投資を見込んでいる。
利用の状況について
長野市全体では善光寺での短時間の参拝後にそのまま別の温泉地等に移動してしまうといった旅行形態が多く、宿泊を伴った滞在型が延びず、経済効果にも結び付きにくいと言う弱点を抱えている。本施設でも利用者数が減少傾向にあり、苦しい経営状況が続いている。今後、施設の抱える課題を整理したうえで地域をまじえ、当該施設の在り方を再検討して行く必要がある。
全体総括
利用者数の減少による赤字解消のため、経費節減等の企業努力はうかがえるが、売上人件費率が平均値より高く、更なる経費節減等の経営改善が必要となっている。また、今後は地域を交え本施設のあり方の検討や、利用者の増加のため立地条件を生かした施設の魅力づくりを如何に図るかが大きな課題となっている。