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区税収入などの自主財源の割合が低く、特別区交付金や国・都支出金などの依存財源の割合が高いため、不安定な財政構造である。平成27年度の財政力指数は0.1ポイント増。主な要因は、教育費10.9%増などにより基準財政需要額が5.6%増となった一方、、地方消費税交付金66.2%増により基準財政収入額が13.4%増となったためである。今後も多様化する区政の課題に対応できる強靭な財政基盤の確立を目指し、将来世代に負担を先送りしない財政運営を行う。
分母にあたる経常的一般財源等(歳入)は、地方消費税交付金で67億円の増、特別区税で10億円の増などにより、1,610億円(5.4%増)となった。一方、分子にあたる経常経費充当一般財源等(歳出)は、扶助費で子ども・子育て支援新制度開始に伴い31億円の増などにより1,189億円(1.3%増)となった。結果、経常収支比率は前年度よりも3.1ポイント改善し、3年連続で経常収支比率の適正範囲(70~80%)内となった。今後もこの水準を維持すべく、健全財政の取り組みを継続する。
前年度比金額増の要因は、人件費が退職者数の減により減った一方、物件費がマイナンバー制度に伴うシステム改修経費が増となったためである。本区の人件費・物件費等決算額が23区の中で低い数値となっているのは、平成12年度から着手した健全財政への取組みにより、事業の民間委託化や組織の見直しなどから累計1,413億円の財政効果を生み出したことによるものである。
23区の中で低い水準にある。これまで組織の効率化を進め、組織の合理的な運営に努めてきた成果である。平成27年度ラスパイレス指数は0.9ポイントの増となった。増の主な要因は、現給保障等の経過措置がなく、昇給による影響の差異(国は現給保障を実施しているため、昇給による影響が少ないことによる差異)が出たためである。
23区の中でも低い水準にある。行財政改革を推進するため、現業職員の退職不補充や指定管理への移行をはじめ、給与事務、庁舎管理等の内部事務や学校給食調理業務の民間委託を進め、職員数抑制に努めてきた成果である。行財政改革の取組み前(平成12年度)の職員数5,057人に比べ、現在は(平成28年度)3,653人となり1,404人の減(27.8%減)となっている。
今回実質公債費比率が0.2ポイント改善された要因は、区債の元利償還金に対して総務省が算定する元利償還金・準元利償還金の地方交付税算入額が大きいことによる。23区の中でも低い数値となったが、今後、学校改築の進捗や老朽化する公共施設への対応が見込まれ、指標が増加に転じることが予想される。
将来負担額は区債残高等と退職手当支給予定額を合わせて451億円(前年度比4千万円減)であったのに対し、充当可能基金額は1,595億円(前年度比259億円増)と将来負担額を上回ったため計算結果がマイナス値となり、将来負担比率は算定されなかった。これは、積立基金を一定額保有していることと、少ない地方債残高による。今後、学校改築の進捗に伴う区債残高の増や、老朽化する公共施設への対応も見込まれる。
指標は他団体と比較して極めて低く、平成27年度は1.3ポイントの減となった。平成13年度以降継続して取り組んでいる現業職員の退職不補充や事業の民間委託化・指定管理移行等による職員数の減が主な要因である。区民サービスの向上と共に行財政改革を推進する取組みを継続していく。
平成27年度は0.7ポイントの減となった。主な要因は、マイナンバー対応等に伴うシステム改修により前年度比4億円の増(1.3%増)となった一方、景気回復等により、歳入の伸びが、歳出の伸びを上回ったためである。今後も事業の外部委託化や指定管理移行の進行による増要因はあるが、既存事業における見直しなど適正な執行に努める。
平成27年度は0.8ポイントの増となった。主な要因は、扶助費が子ども・子育て支援新制度の開始に伴い前年度比31億円の増(9.8%増)となったためである。扶助費は社会保障経費の増加から、経常経費のうち最も大きな割合を占めている。
平成27年度は、0.2ポイントの減となった。主な要因は区施設の空調設備改修に伴い維持補修費が1.6億円の増(3.9%増)、特別会計への繰出金が2.8億円の増(2.6%増)となった一方、景気回復等により、歳入の伸びが、歳出の伸びを上回ったためである。今後も施設の老朽化対応経費の増や、高齢化による繰出金の増が見込まれるため、将来負担を踏まえた予算管理を進める。(「その他」の内訳は、維持補修費、貸付金、繰出金。)
本区は、私立幼稚園児等保護者負担軽減補助や保育ママ助成、中小企業への利子補給・信用保証料補助等の独自事業が多く、23区のなかでも指標が高かった(前年度は15位)。平成27年度は、子ども・子育て支援新制度開始に伴い補助費等から扶助費へ性質変更により、前年度比20億円減(20.7%減)となった。
指標は他団体と比較して極めて低い。平成27年度は0.1ポイントの減となった。主な要因は、学校の大規模改修に伴う起債の償還が始まったことに伴い公債費が前年度比0.5億円の増(2.1%増)となった一方、歳入が景気回復等により前年度比83億円の増(5.4%増)となり、歳入の伸びが、歳出の伸びを上回ったためである。今後、小・中学校の改築に伴い指標の増加が見込まれる。
平成27年度は3.0ポイントの減となった。主な要因は、歳入の伸び(5.4%増)が、歳出の伸び(1.3%増)を上回ったためである。税制改正による歳入減や、高齢化による扶助費の増加が見込まれるなか、限られた財源で最大限の区民サービスが実現できるよう、健全財政の堅持に努める。
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