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財政力指数は過去3か年数値の平均値のため、今回の増減については、平成25年度と平成28年度の単年度の差が反映される。平成28年度は25年度と比較し、雇用情勢を反映した特別区民税の増や消費税増税による地方消費税交付金の増等により、基準財政収入額が21.4%増加し、基準財政需要額の増加率10.0%を上回ったことが、今回の0.02ポイント増につながった。なお、直近の27年度と単年度比較した場合でも、基準財政収入額が2.6%増加し、基準財政需要額の増加率0.5%を上回っており、指数は引き続き上昇している。
法人住民税の一部国税化の影響などによる財政調整交付金の減や、暦年要因による地方消費税交付金の減などが大きく影響し、分母である歳入経常一般財源等が約35億円減少した。加えて、保育定員増に伴う扶助費の増加等により分子である経常経費充当一般財源が約17億円増加したことにより、前年度比2.8ポイント増で、4年ぶりに増加に転じた。今後も、区政改革計画に基づく、効率的な行政運営に努めていく。
前年度との比較では2,433円増加した。主な要因は物件費の増加であり、民間委託の推進等による増加に加え、28年度については、PCB処理経費の約5億円が臨時的に発生したことによる。今後も適正な支出と経費の削減に努める。
前年度比0.2ポイントの増加となった。ラスパイレス指数は、国家公務員給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示した指数である。増加の要因は、国が給与制度の見直しを行ったことによるものである。今後も、給与の適正化に取り組んでいく。
前年度比0.02人減少となった。平成27年度までが計画期間であった行政改革推進プランに引き続き、職員数の削減に取り組んだ結果による。今後は、平成29年12月に策定した「練馬区職員定数管理計画」に基づき、適正な定数管理に努めていく。
公債費の適正な管理により、前年度比で1.0ポイント低下した。今後、公共施設の改修改築需要等が増大していくなか、世代間の負担の公平性を保つため、金利動向と将来世代への負担を配慮しながら、積極的に起債を活用していく。今後は比率の上昇が見込まれるが、将来を見据えた計画的な起債により健全な状態を維持していく。
これまで、着実な公債償還による地方債現在高の縮減や、決算剰余金の基金繰入等による財政調整基金の積立により、将来負担の軽減と充当可能財源の確保に努めてきた。今年度も基金等の充当可能財源等が地方債現在高等の将来負担額を上回っているため、将来負担比率は負の数値となり、前年度と同様「-%」であるが、基準財政需要額に算入される見込額が減少したため、数値は増加している。今後も、持続可能な財政運営により財政健全化の維持・向上を目指す。
人件費に係る経常収支比率は前年度比で0.8ポイント増加した。これは、定年退職者の増により退職手当が増加したことによるものである。引き続き行政改革を進め、人件費の抑制に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、前年度比で1.1ポイント増加し、類似団体平均を4.4ポイント上回った。これは、私立保育所運営経費などが、待機児童対策等の子育て施策の充実により増加していることが主な要因である。今後も、適正な執行に努めていく。
その他に係る経常収支比率は前年度比で0.6ポイント増加した。これは、介護保険会計や後期高齢者医療会計など、高齢化の進展により繰出金が増加していることによるものである。今後もこの傾向は続くことが見込まれるが、介護予防の充実・医療費の適正化等に取り組んでいく。
公債費に係る経常収支比率は前年度比で0.1ポイント減少した。今後は、公共施設の膨大な改修改築需要への対応などで、比率の上昇が見込まれるが、将来を見据えた計画的な起債により健全な状態を維持していく。
公債費以外に係る経常収支比率は前年度比2.9ポイント増加した。これは、人件費、扶助費、繰出金に係る経常収支比率が増加したことが主な要因である。今後も、適正な執行管理に努めていく。
建築後30年以上経過している建物が総延床面積の67%となっており、有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ高い水準となっている。公共施設総合管理計画に基づき、目標使用可能年数を80年とするなど長寿命化、改修メニューの絞り込み、新築改築時の施設規模精査等の取り組みを行う。
建築後30年以上経過している建物が総延床面積の67%となっており、有形固定資産減価償却率は類似団体に比べ高い水準となっている。公共施設総合管理計画に基づき、目標使用可能年数を80年とするなど長寿命化、改修メニューの絞り込み、新築改築時の施設規模精査等の取り組みを行う。
将来負担比率、実質公債費比率とも類似団体と同程度であり、今後とも公債費の適正管理に取り組んでいく。
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