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財政力指数は前年度から0.01ポイント上昇し0.39となり、特別区税の歳入に占める割合が19.1%と類似団体平均を大きく下回るなど、低い水準で推移している。一方で、都区財政調整交付金は歳入の34.2%を占め、依存度が高い状況にある。その要因として、少子高齢化の進展が著しいことが考えられ、ファミリー層などの担税力のある世代の定住化を図り、バランスのとれた人口構成の実現に努めていく必要がある。
経常収支比率は、前年度から1.5ポイント上昇し84.9%となった。これは、保育所待機児童解消を図るため保育所定員を拡大したことによる扶助費の増などにより、経常的な経費に充当した一般財源等が増加したことに加え、地方消費税交付金や都税と連動した各種交付金の減により、経常的一般財源等が減少したことによる。引き続き、収納対策の充実や「北区経営改革プラン2015」の実行に全力を挙げて取り組み、適正水準とされる70~80%の範囲に収めるよう努める。
人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は、平成27年国勢調査の終了に伴う人件費(退職金を除く)の減や人口の増により、前年度比0.4%減少し、130,203円となった。維持補修費については、施設の経年劣化により今後増加していくことが見込まれるが、「公共施設再配置方針」による公共施設の総量削減を推進するとともに、計画的な維持保全に努め、適切な管理を行っていく。
ラスパイレス指数は、前年度比で0.1ポイント上昇し、99.4となった。給与については、特別区人事委員会勧告による特別区共通の給料表を使用しており、今後も特別区として給与体系の再構築を進め、総人件費の抑制に努めていく。
人口1千人当たりの職員数は7.11人となり前年度から0.21人増加した。これは、保育所定員を拡大したことによる保育士の増などに伴い普通会計の職員数が前年度比98人の増となったことによる。行政需要の多様化、複雑化に対応しつつ、指定管理者施設の拡充をはじめ、外部化を基軸とした事務事業の見直しを進めるなど、「職員定数管理計画2015」に基づいた適正な定数管理を行い、類似団体の平均水準を下回るよう抑制に努めていく。
実質公債費比率は、標準財政規模が上昇傾向にあることなどにより、前年度比0.2ポイント低下し、類似団体平均を0.9ポイント下回っている。今後も学校改築などで区債発行が見込まれるが、引き続き将来負担への影響に配慮し、計画的な活用を図るとともに、減債基金への積立てを継続し、償還財源を確保していく。
区債の現在高や債務負担行為に基づく支出予定額等を含めた将来負担額に対して、基金などの充当可能財源が上回っている状態にあり、将来負担比率は引き続き算定されていない。今後も区債の発行等にあたっては、財源措置の有無などを勘案し適正な活用に努めていく。
人件費は、退職職員数の増に伴う退職金の増などにより、前年度から0.4ポイント上昇し、25.5%となった。今後も行政需要の多様化、複雑化に対応しつつ、指定管理者施設の拡充をはじめ、外部化を基軸とした事務事業の見直しを進め、「職員定数管理計画2015」に基づき、適正な定数管理を行っていく。
物件費は、北とぴあ管理費の減などにより前年度から0.1ポイント低下し、19.7%となった。事業の外部化や管理経費の増加に伴い物件費は高止まりの状況が続いているが、競争性を確保した調達を進めるなど、コストの抑制、削減に努めていく。
扶助費は、保育所待機児童解消対策に伴う保育所入所児童数の増による関係経費の増などにより、前年度から0.6ポイント上昇し、20.6%となった。進展する高齢化や子育て施策の充実などにより、今後も上昇は続くと見込まれるため、その財源の確保に努めていく。
その他は、後期高齢者医療会計や介護保険会計への繰出金の増による繰出金の増などにより0.7ポイント上昇し、11.6%となった。繰出金は高齢化による介護給付費の増などにより今後も増加が見込まれるほか、維持補修費は施設の経年劣化による増加が見込まれる。施設の計画的な維持保全に努めるとともに、介護予防の推進等により経費削減に努めていく。
補助費等は、清掃一部事務組合等分担金の減などにより、前年度から0.1ポイント低下し、4.0%となった。引き続き、補助の効果や公平性、効率性などの観点を踏まえ、適宜見直しを図るとともに、適正な執行に努めていく。
公債費は、学校教育施設等整備事業債元利償還金の増などに伴う経費の増加や、地方消費税交付金の減などに伴う経常的一般財源等の減少があったものの、前年度と同率の3.5%となった。今後も学校改築などで区債の発行が見込まれるが、引き続き将来負担への影響に配慮し、計画的な活用を図るとともに、減債基金への積み立てを継続し、償還財源を確保していく。
公債費以外は、扶助費やその他(繰出金等)などが増加したことにより、前年度から1.5ポイント上昇し、81.4%となった。今後は扶助費はもとより維持補修費についても増加していくことが見込まれる。引き続き、内部努力の徹底と外部化を基軸とした事業見直しを推進するとともに、施設の計画的な管理に努め、持続可能な行財政運営を維持していく。
実質公債費比率は、区債(区の借金)償還額が減少傾向にあることなどにより、前年度比0.6ポイント低下し、類似団体平均を1.2ポイント下回っており、近年、低下傾向にある。将来負担比率は、区債の現在高や債務負担行為に基づく支出予定額等を含めた将来負担額に対して、基金などの充当可能財源が上回っている状態にあり、算定されていない。今後も学校改築などで区債発行が見込まれるが、引き続き将来負担への影響に配慮し、財源措置の有無などを勘案し適正な活用に努めていくとともに、減債基金への積立てを継続し、償還財源を確保していく。
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