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対前年度比0.02ポイント減の0.61となった。区は、平成24年3月に策定した杉並区総合計画の中で「行財政改革基本方針」を定め、特別区民税等の収納率の向上など歳入の確保に努めるとともに、職員数の削減や事務事業の民営化・民間委託、区民との協働の推進などにより歳出の効率化に取り組んできた。今後とも、平成30年度に改定した行財政改革推進計画に基づき、財源の確保や、事業運営・執行方法の見直しなどに引き続き取組み、財政の健全化に努めていく。
特別区民税や特別区財政交付金などの増収により分母である歳入が増となった一方、保育関連経費など扶助費や退職者の増加に伴う人件費などの増により分子である歳出が増となったことから、対前年度比0.4ポイント増の82.1%となった。平成30年度に見直した「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」に規定する指標の1つである『行政コスト対税収等比率』など、今度とも財政構造の弾力性について留意する。
平成24年3月に定めた「行財政改革基本方針」等に基づき、職員数の削減、事務事業の見直しや民営化・民間委託、区民・NPOとの協働の推進等を着実に進めてきた結果、類似団体平均に比べ低くなっている。引き続き経費の抑制に努め、効率的な行財政運営に努めていく。
行政系人事・給与制度改正に伴う職員構成等の変化により、対前年度0.9ポイント低下し99.0となっている。類似団体平均、全国市平均とほぼ同水準にあるが、引き続き職員給与の適正化に努めていく。
人口千人当たり職員数は、類似団体平均より0.36人少ない5.94人となっている。これは、事務事業の見直し等により、職員数の適正管理に努めてきた結果である。今後も、増大する行政需要への対応と組織の活性化を図りつつ、職員数の適正管理に努めていく。
老朽施設の改築・改修や公園の整備等の経費の増に伴い、区債残高は増加傾向にあるものの、基金と区債をバランスよく活用した財政運営に努めている結果、類似団体内で最も良い数値となっている。今後も、区債は、原則として赤字区債は発行せず、建設債についても、財政状況を踏まえつつ、必要性を十分検討して発行する。また、金利動向等を見据え繰上償還を行い、公債費の軽減に努めていく。
定年退職者の増による退職手当の増などに伴い人件費は増となったが、比率としては対前年度比0.1ポイント減の25.5%となった。今後も、事業運営の改善や執行方法の見直し、AI(人口知能)など新たな技術の活用の検討、民間事業者等の多様な主体を活用したサービス提供を進めるなど、効率的な行政運営に努めていく。
「待機児童ゼロ」の継続・「希望する全ての子どもが認可保育所に入所できる環境」を整備するための認可保育所の整備に伴う保育関連経費の増や、障害者の社会参加をさらに促進するための移動支援事業等の見直しに伴う障害者福祉費の増などにより、扶助費は今後も増加することが見込まれる。
清掃一部事務組合分担金の減などにより、対前年度比0.2ポイント減の3.7%となった。このほか、補助金については、補助金検証・評価シートや事務事業評価による効果検証を徹底し、絶えず見直しに取り組むとともに、事務の適正執行に努めていく。
満期一括償還に備えた減債基金への積立金の増などにより、対前年度比0.1ポイント増の2.2%となった。引き続き、「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」に基づき、区債の発行にあたっては財政状況を踏まえつつ、必要性を十分検討して行う。
扶助費の増などにより、類似団体の平均を3.0ポイント上回っている。今後も保育待機児童対策等の足元の行政需要に着実に応えつつ、事業の効率的な執行により経費の縮減に努める。
(増減理由)基金残高は、平成23年度まで減少傾向にあったが、行財政改革の推進等による財政調整基金への着実な積立てにより、平成24年度以降は増加に転じている。(今後の方針)足元の行政需要に着実に対応するとともに、平成30年度に見直しを行った「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」に基づき、財政調整基金の年度末残高の維持及び、施設整備基金への計画的な積み立てを行っていく。
(増減理由)平成30年度に見直しを行った「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」に基づき、着実な積み立てに努めている。(今後の方針)過去の大規模災害で被災した自治体の事例を参考に大規模災害への備えとして150億円、また、平成20年9月のリーマンショック時の実績を基に経済事情の著しい変動等による備えとして200億円の、合計350億円の年度末残高の維持に努めていく。
(増減理由)満期一括償還に充てるための積み立てを着実に行っており、それに伴う利子再積立てにより微増傾向にある。(今後の方針)銀行等引受債が増加傾向にある中、今後も満期一括償還に備えた積立てを着実に行っていくとともに、金利動向等を見据え繰上償還についても検討し、公債費の軽減に努めていく。
(基金の使途)・施設整備基金:施設の改築・改修などのための基金・区営住宅整備基金:区営住宅の大規模修繕その他の整備のための基金・社会福祉基金:社会福祉を増進するための基金・次世代育成基金:子ども・青少年の国内外交流事業等への参加を支援するための基金・みどりの基金:みどりの保全及び緑化の推進のための基金(増減理由)施設整備基金の残高は、「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」に基づき4,000百万円余の積立てを行ったことにより、前年度比1,615百万円増の8,971百万円となっている。また、区営住宅整備基金については、使用料収入を基に事業費への充当と積立てにより微増となっている。その他の基金については、区民等からの寄附を中心に運営しており、寄附及び充当事業の実績により微増している。(今後の方針)その他特定目的基金のうち、施設整備基金は、将来の区立施設の改築・改修需要に備え、毎年度、4,000百万円を目途とした計画的な積立てを行っていく。また、寄附金を中心に運用している基金については、健全な寄附文化の醸成に取組み、寄附金収入の確保に努めるなど、適切に運用していく。
当区が保有する施設の多くは昭和30年代から40年代にかけて整備されており、有形固定資産減価償却率については、比較的高い水準にある。区は、「杉並区区立施設再編整備計画」に基づき、施設の更新や施設移転後の跡地の有効活用に関する取組を計画的に進めている。今後、施設の長寿命化を視野に、中・長期的な視点から適切な施設の維持・管理を推進していく。
基金と区債をバランスよく活用した行政運営に努めている結果、将来負担比率は連続して生じていない一方で、昭和30年代から40年代にかけて整備された施設を多く保有するため、有形固定資産減価償却率は類似団体よりも高くなっている。引き続き杉並区区立施設再編整備計画に基づき、区民ニーズに的確に応えながら、施設の適正化を図っていく。
将来負担比率について、一般会計等が負担する将来の負担額よりも、将来負担額に充当可能な財源の額が上回るため、将来負担比率は連続して生じていない。また、実質公債費比率は、18年度から21年度まで区債の発行を抑制したことや27年度の区債の一部繰上償還などにより、早期健全化基準を大幅に下回っている。施設の老朽改築等への対応により、区債発行額は増傾向にあるが、今後も必要な経費の精査を行いつつ、区債発行額の抑制に努め、財政の健全性を確保していく。
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