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平成21年度以降は0.61~0.65のほぼ横ばいで推移している。区は、平成24年3月に策定した杉並区総合計画・実行計画の中で「行財政改革基本方針」を定め、特別区民税等の滞納対策を実施するなど歳入の確保に努めるとともに、職員定数の削減や事務事業の民営化・民間委託、区民との協働の推進などにより歳出の効率化に取り組んできた。引き続き、行財政改革に取組み、財政の健全化に努める。
歳出(経常一般財源充当)については、扶助費、繰出金等の増などにより増となったものの、利子割交付金の増など歳入(経常一般財源)がそれを上回る増であったため、対前年度0.3ポイント減の82.5%となり、類似団体平均を上回っている。法人住民税の更なる国税化の動きがある等、先行き不透明な歳入状況の中、委託化の推進等による物件費、対象人員の増に伴う扶助費や繰出金は伸びていることから、更なる歳入の確保と歳出の抑制に取り組み、経常収支比率80.0%以下を目指す。
平成12年度に策定した「スマートすぎなみ計画(行財政改革推進計画)」及び平成24年3月に新たに定めた「行財政改革基本方針」等に基づき、職員定数の削減、事務事業の見直しや民営化・民間委託、区民・NPOとの協働の推進等を着実に進めてきた結果、類似団体平均に比べわずかに低くなっている。今後も引き続き経費の抑制に努め、効率的な行財政運営に努める。
ラスパイレス指数は、平成23年度に大幅に低下したが、平成25年度は大幅に上昇し、類似団体の平均との比較においてもほぼ均衡している。(平成23年度からの大幅な低下は、比較対象となる国家公務員において、「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」により平成24年4月1日から平成26年3月31日までの間、平均7.8%の給与削減措置が実施されていたためであり、平成25年度(平成26年4月1日時点の指数)の大幅な上昇は、給与削減措置が終了したためである。)
人口千人当たり職員数は、類似団体平均より0.23人少ない6.22人となっている。これは、事務事業の見直し等により、職員定数削減を計画的に実施してきた結果である。今後も、多様な行政課題に柔軟に対応し、事務事業を効率的かつ効果的に推進するため、組織体制の不断の見直しを行い、効率的な組織運営と職員定数の適正化を図っていく。
平成22年度より区債発行を行っているものの、繰上償還も行い、地方債残高の縮減に努めた結果、類似団体の平均を4.5ポイント下回り、類似団体内で最も良い数値となっている。
常勤の職員数については、平成13年度からは「スマートすぎなみ計画(行財政改革推進計画)」に、平成24年度からは「行財政改革基本方針」に基づき、毎年削減しているものの、類似団体の平均を4.0ポイント上回った。今後も、絶えず施策・事業の評価、検証を行い、実施主体の見直しや組織の改編などを通じ、職員定数の削減に努めていく。
「行財政改革基本方針」に基づき、事務事業の見直しを行い、民営化・民間委託を進めていることもあり、物件費は微増傾向で推移している。今後も効率的な行財政運営をめざし、委託内容の見直し等コスト縮減に努めていく。
維持補修費はほぼ横ばいで推移しているものの、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療事業会計への繰出金の増により5年連続して類似団体の平均を上回っている。
補助費等については、類似団体の平均を0.4ポイント下回っている。補助金については外部委員(学識経験者等)による見直しを平成17、20年度に実施した。今後も定期的な評価・検証を行い、適正化を図っていく。
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