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財政力指数は、基準財政収入額を基準財政需要額で除して得たものの3か年間平均値です。平成25年度の財政力指数は、前年度より0.01ポイント増加しました。類似団体平均値との比較では、0.09ポイント上回っています。25年度は、特別区税、特別区交付金が増となったものの、それ以上に歳出の伸びが上回っています。また、平成26年度税制改正大綱では、消費税10%の段階で、法人住民税の国税化をさらに進めるとしています。区の財政は厳しい状況が続く見込みですが、より一層事務事業の見直しなどを行い、バランスのとれた財政運営を目指していきます。
経常収支比率は、毎年度、経常的に支出される経費に充当された一般財源の額が、経常的に収入される一般財源などの合計額に占める割合です。平成25年度の経常収支比率は、前年度より2.5ポイント改善しましたが、4年連続して80%を上回る水準となりました。一方、類似団体平均値との比較では、25年度は0.4ポイント上回っています。今後も、扶助費などの増加が見込まれるため、経常的な経費の縮減を図り、収支の均衡と共に、財政構造の弾力性を維持することで、安定的かつ健全な財政運営に努めていきます。
類似団体平均値と比較して高いのは、主に人件費が原因となっています。これは、福祉系・技能系職員が多い傾向にあることによります。職員数の適正化については、新行財政改革推進計画、第3次行財政改革推進計画に基づき、平成16年度以降取り組んできました。今後も組織の見直し及び各部署の事務量の変化に応じて、継続的に職員数の適正化に努めていきます。
前年度と比較すると、8.4ポイント下がりました。これは、国が行った給与改定・臨時特例法に基づく給与減額支給措置を終了したことにより、8.2ポイント下がったことと、職員の年齢構成の影響を受けたこと等により0.2ポイント下がったものです。引き続き職員給与の適正化に努めていきます。
本区では、類似団体と比較して保育園、児童館で勤務する福祉系職員が多い傾向にあり、人口千人当たり職員数も類似団体平均値と比べて、多くなっています。平成24年度以降は「行財政改革推進計画」に基づき、民間活力の活用や既存事業の見直し等を行うとともに、組織の見直し及び各部署の事務量の変化に応じて、職員の配置を行っています。平成25年度は、保育園の待機児童対策等により、定員管理調査における職員数として前年度比13名の増となりました。今後も組織の見直し及び各部署の事務量の変化に応じて、継続的に職員数の適正化に努めていきます。
実質公債費比率は、借入金の返済額及びこれに準じる額の大きさを指標化したものであり、地方公共団体の一般会計等の支出のうち、義務的に支出しなければならない経費である公債費やそれに準じた経費を、その団体の標準財政規模から一定額を控除し、除したものの3か年間平均値で、資金繰りの危険度を示すものです。平成25年度の実質公債費比率は、前年度より0.8ポイント減少し、8年連続の減少となりました。類似団体平均値との比較では、平成19年度以降、下回って推移しており、25年度も1.1ポイント下回っています。
将来負担比率は、地方公共団体の一般会計の借入金(地方債)や将来支払っていく可能性のある負担等の現時点での残高の程度を指標化したものであり、地方公共団体の一般会計等が将来的に負担すべき実質的な負債にあたる額(将来負担額)から負債の償還に充てることができる基金等(充当可能財源等)を控除した上で、その団体の標準財政規模から一定の額を控除して除したもので、将来における財政の圧迫する可能性の高さを示すものです。平成25年度の将来負担比率は、将来負担額に対して充当可能財源等が上回っているため、引き続き0.0となっています。
平成25年度の経常収支比率における人件費の割合は前年度より2.3ポイントと大きく減少しました。これは職員給与費等の減により人件費が4億円超の減となったためです。一方、類似団体平均値との比較では、未だ大きく上回って推移しています。19年度から団塊世代の職員の大量退職期に入り、21年度に続き28年度に次のピークを迎えることから、引き続き職員数の適正化などを進め、人件費総額の抑制に努めていきます。
平成25年度の経常収支比率における物件費の割合は、前年度より0.5ポイント増加し、6年連続の増加となりました。類似団体平均値との比較では、25年度は1.6ポイント上回っています。今後も引き続き、事務事業の効率化と見直しなどにより、経費の削減に努めていきます。
平成25年度の経常収支比率における扶助費の割合は、前年度より0.2ポイント増加し、12年連続の増加となりました。しかし、類似団体平均値との比較では、大きく下回って推移しており、25年度も6.7ポイント下回っています。子育て支援施策・高齢者施策・障害者施策の充実、生活保護費など、社会保障関係経費が増加傾向にあることから、今後も適切な執行に努めていきます。
その他は、維持補修費、貸付金及び繰出金の合計となります。平成25年度の経常収支比率におけるその他の割合は、平成19年以降、増加していましたが前年度より0.4ポイント減少し、7年ぶりの減少となりました。類似団体平均値との比較では、25年度は0.3ポイント下回っています。その他は繰出金の占める割合が大きいため、今後も引き続き、適正に公営事業等への繰出しを行っていきます。
平成25年度の経常収支比率における補助費等の割合は、前年度より0.4ポイント改善しています。類似団体との比較では、平成16年度以降ほぼ同水準で推移しています。今後も引き続き、適切な執行に努めていきます。
平成25年度の経常収支比率における公債費の割合は、前年度より0.1ポイント減少し、6年連続の減少となりました。類似団体平均値との比較は、25年度は0.6ポイント下回っています。今後も、世代間の負担の公平性、地方債残高、年度ごとの償還規模などを考慮しながら、計画的な特別区債の発行に努めていきます。
平成25年度の経常収支比率における公債費以外の割合は、前年度より2.4ポイント減少となりました。類似団体平均値との比較では、平成19年度以降、下回って推移していましたが、23年度、24年度と同様に25年度は1.0ポイント上回っています。今後も引き続き、経費の削減と適切な執行に努めていきます。
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