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市民の所得水準が高く、類似団体平均を上回る税収があるため、0.98となっており、近年横ばい傾向となっている。単年度の算定結果では、平成30年度0.978、令和元年度0.977、令和2年度0.980と安定的に推移しており、引き続き、税の徴収強化等により歳入の確保に努める。
人件費等の義務的経費が増加したものの、地方税の増収等により一般財源収入も増加したため、前年度と比較し1.6ポイント数値が改善した。今後も、少子高齢化等による扶助費等の増加が見込まれるため、地方税を始めとする自主財源の確保や事業の見直しによる経常経費の削減に努める。
人件費は、会計年度任用職員制度の導入等の影響により増加し、物件費、維持補修費は、昨年度より減少した。また、人口の増加により、人口1人当たりの人件費・物件費等の決算額は、類似団体の平均より大幅に下回っている状態になっている。今後も、適正な定員管理計画を進めるとともに、公民連携等の民間活力の活用の推進や、既存事業の更なる見直しによるコスト削減を図る。
職員構成の相違のほか、キャリア最終盤における給与水準の上昇の抑制が国や類似団体に比べて弱いこと等が要因と考える。本市では、平成28年度に実施した「給与制度の総合的見直し」により、給料表について国を上回る引下げを行うとともに、年功的な給与水準の抑制を図ったところであり、その効果をしっかりと検証し、引き続き市人事委員会勧告に基づく適正な給与水準の確保に努めていく。
新型コロナウイルス感染症に対応するため、職員の増員を図ったところであるが、類似団体の平均を下回る状態を維持している。現行の定員管理計画の計画期間終了を受けて、令和3年度中に新たな定員管理計画を策定予定であり、今後も、当該計画に基づき、適正な職員数の確保と職員数の管理に努めていく。
類似団体平均を下回っているものの、地方消費税の税率引上げに伴う地方消費税交付金の増加等により、標準財政規模が約90億円増加した一方で、本庁舎耐震補強工事等に係る地方債の元金償還が開始するなど、地方債の元利償還金が約19億円増加したことから、前年度より指標が悪化した。元利償還金に対する地方交付税措置のある有利な起債を活用するなど、今後も市債残高を見据えた普通建設事業費の平準化に努める。
中学校空調整備事業や廃棄物処理施設解体工事の完了等に伴う一般会計等地方債残高の減少や市立病院の建替事業に係る元金償還が開始したこと等に伴う公営企業債等繰入見込額の減少等により、将来負担額が約77億円減少するとともに、標準財政規模が約90億円増加したため、3.8%改善した。今後もインフラ整備や施設の老朽化対策により将来負担額の増加が見込まれることから、普通建設事業の平準化を図り、財政の健全化に努める。
住民一人当たりの決算額は低い水準で推移しているが、経常収支比率は類似団体平均と比較して、高い水準となっている。これは人件費に占める支弁人件費の割合が類似団体に比べ低いこと等が要因と考える。今後も人件費の縮減に向け、業務の効率化・委託化を推進するとともに、働き方の見直しに資する取組を継続的に実施していく。
人件費の抑制及び事務の効率化のための業務の民間委託化やDXの推進等により、委託料が類似団体平均と比較して高い水準で推移している。今後も、指定管理者制度、PFI等の公民連携を推進するとともに、既存事業の更なる見直しを行うことにより、コストの削減に努める。
比較的老年人口が少なく(令和2年国勢調査における65歳以上の人口、全国:28.6%、さいたま市:23.6%)、現役世代が多い等のため、類似団体平均を下回る比率である。また、新型コロナウイルス感染症の影響により子育て支援医療費の支給額等が減少したため、前年度より改善している。今後も市民の健康づくりに取り組む施策を推進する等、将来的な医療費等の抑制を図る。
人口1人あたりの公営企業(法非適)等に対する繰出金が、類似団体と比較した場合、最も少額であるため、平均値より低い状況が続いている。しかし、少子高齢化に伴い介護保険事業特別会計等への繰出金が増加傾向であるため、負担の増大に備える必要がある。
大規模な法適用公営企業会計(電車、バス等の交通事業等)を有していないため、公営企業に対する繰出金が比較的少額であることから、補助費等の比率が類似団体と比較し、低い状況が続いている。今後も各種補助金等について、成果指標を設定し、事業効果の検証を実施するなど、補助金支出の適正化を図る。
普通建設事業費の平準化を図ってきたことで、市債残高が類似団体の中で低い水準となっているが、令和2年度は総務債や臨時財政対策債の償還金の増により前年度より比率が上昇している。今後も後年度の公債費負担を踏まえながら、普通建設事業等の展開を進める。
子育て支援医療費やがん検診の受診者数等の減少、事業の見直しに伴い、扶助費や物件費を中心に前年度より減少となり、類似団体の平均値に近づいた。今後も既存事業について、PDCAサイクルに基づく見直し、優先順位付けを行い、限られた財源を効率的・効果的に活用できるよう努める。
(増減理由)前年度決算剰余金を「財政調整基金」に1,749百万円を積み立てた一方、「財政調整基金」から社会保障関係費等の増加に伴い2,000百万円を取り崩し、また、「公共施設マネジメント基金」から公共施設の計画的な保全及び更新の資金に充てるため、1,000百万円を積立てたこと等により、基金全体としては1,653百万円の増となった。(今後の方針)財政調整基金は、財政の年度間調整を図るため、予算編成において財源不足が生じた場合、取崩しを行う。また、決算において剰余金が生じた場合には、地方財政法の規定に基づき、積立てを行う。減債基金は、市債の償還に必要な財源に不足が生じた場合、取崩しを行う。公共施設マネジメント基金は、公共施設の計画的な保全及び更新を行っていくことから、継続して積立てを行うとともに、必要な財源に充てるため、取崩しを行う。(今後の方針)
(増減理由)前年度決算剰余金等で1,749百万円を積み立てたが、2,000百万円を取り崩したため基金残高が251百万円の減となった。(今後の方針)決算において余剰金が生じた場合には、地方財政法の規定に基づき、積立てを行う。また、今後の急激な財政環境の悪化に備え、過去の決算において収支を確保するために取り崩した実績等を踏まえた水準の残高を確保することとしている。
(増減理由)市債の償還に必要な資金等として342百万円を取り崩したこと等により、基金残高が341百万円の減となった。(今後の方針)繰上償還に代わる措置として減債基金への積立てを実施した分については、平成30年度から令和6年度にかけて取り崩すことを予定している。また、市債の償還に必要な財源に不足が生じた場合、取崩しを行う。
(基金の使途)・庁舎整備基金:庁舎(本庁舎又は区役所庁舎)の整備に必要な経費への充当・公共施設マネジメント基金:市の公共施設の計画的な保全及び更新に必要な経費への充当(増減理由)・庁舎整備基金:庁舎整備に必要な経費の財源を確保するため、500百万円の積立てを行ったこと等により、基金残高が501百万円の増となった。・公共施設マネジメント基金:市の公共施設の計画的な保全及び更新を行うため、1,000百万円の積立てを行ったこと等により、基金残高が1,000百万円の増となった。(今後の方針)・庁舎整備基金:庁舎整備に必要な経費の財源を確保するため、継続して積立てを行う。・公共施設マネジメント基金:市の公共施設の計画的な保全及び更新に必要な経費の財源を確保するため、継続して積立てを行う。一方で、保全及び更新に必要な経費の財源に充てるため、取崩しを行う。
本市では、個別施設計画を定め、計画的な改修・修繕を行うこととしている。公共施設の多くが昭和40年代から50年代にかけて整備されているため、老朽化が進んでおり、有形固定資産減価償却率は、上昇傾向にあるものの、類似団体と比べるとより低い水準にある。引き続き計画的な改修・更新等を行う必要がある。
類似団体平均よりも低い水準を維持できている。また、類似団体の推移が横ばいであるの対し、本市の令和2年度は良化している。納税義務者の増加により個人住民税の増加および地方消費税率の引上げにより地方消費税交付金が増加したことにより算定における分母の経常一般財源等が増加し、大規模工事等の完了により一般会計等地方債残高の減少および市立病院の建替事業に係る元金償還が開始し、公営企業債等繰入額の減少により算定における分子の将来負担額が減少したで債務償還比率は良化している。
将来負担比率・有形固定資産減価償却率ともに類似団体平均を下回っており、類似団体の中では健全な財政状況を維持している。今年度の将来負担比率については、債務償還比率の分析欄にあるように将来負担額が減少したことにより良化が見られた。有形固定資産減価償却率の分析欄にあるように、今後、老朽化が見込まれる公共施設の計画的な改修・更新・廃統合等を引き続き行うことが必要であり、将来負担比率は増加していくことが見込まれるため、現役世代と将来世代の世代間負担を考慮していく必要がある。
将来負担比率・実質公債比率ともに類似団体平均を下回っており、類似団体の中では健全な財政状況を維持している。今年度の実質公債比率については、大宮区役所新庁舎整備・本庁舎耐震補強工事等に係る地方債の元金償還が始まり、元利償還金が増加したことで、悪化している。今後、老朽化が見込まれる公共施設の計画的な改修・更新・廃統合等を引き続き行うことが必要であり、地方債発行が増加するため、交付税措置のある地方債の活用を引き続き進めるとともに、類似団体の平均に近づいている実質公債費比率に注視していく必要がある。
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