地域において担っている役割
本県唯一の県立精神科病院として、他の精神科病院が対応困難な患者を受け入れている。また、患者の早期の地域移行を目指した入院医療を実施しつつ、退院後は安心して地域生活を継続できるよう患者の状態やその家族に応じた外来医療と訪問支援を提供するなど、患者の円滑な地域移行・社会復帰の促進に取り組んでいる。
経営の健全性・効率性について
経常黒字により①経常収支比率が100%を上回り、③累積欠損金比率でも0%となっている。④病床利用率が平均よりも低いが、医業収益に応じた職員数による効率的な運営に努めた結果、②医業収支比率は平均を上回り、⑦職員給与費対医業収益比率は平均を下回っている。⑤入院患者1人1日当たり収益が平均よりも低いが、精神科救急入院料の算定開始等により差が縮まってきている。⑥外来患者1人1日当たり収益及び⑧材料費対医業収益比率が平均よりも高いが、郊外に位置する地理的条件等により院外処方が進んでいないためである。
老朽化の状況について
現院舎を供用開始してから令和3年度で12年が経過して減価償却が進んでいるため、①有形固定資産減価償却率は平均を上回り、③1床当たり有形固定資産では平均を下回っているが、医療機器を中心に計画的に更新しいることにより、②器械備品減価償却率では平均を下回っている。
全体総括
精神科医療が入院医療中心から地域生活中心に移行していることを踏まえ、入院医療においては適切な体制づくり、外来医療においては訪問看護やショートケア等の在宅支援の充実・強化等に取り組むなど医療機能の向上を基盤として、さらなる安定的経営に向けて取組を進めていく。